先日、ネットをぐるぐる見ていたところ、大阪にある「ロフトプラスワンWEST」にてオカルト系のイベントが開催されることを知りました。
「おばけ道 思い出百語り 心霊現象おきるかなSP」というイベントで、
小野寺浩二先生(『妄想戦士ヤマモト』『スピリチュアルぱらだいす』など)
石黒正数先生(『それでも町は廻っている』『木曜日のフルット』など)
宮原るり先生(『恋愛ラボ』『僕らはみんな河合荘』など)
の漫画家さん3名によるトークショーなのです!
『それ町』と『河合荘』はアニメ観てた!
小野寺先生?はちょっとあんまりよく知・・・
小野寺先生?はちょっとあんまりよく知・・・
小野寺浩二先生は個性的なキャラクターと勢いのある熱血ギャグが特徴の漫画家さんです
めがねっ娘をこよなく愛し、オタク趣味やオカルト、超常現象などを題材に多数の作品を描かれています
めがねっ娘をこよなく愛し、オタク趣味やオカルト、超常現象などを題材に多数の作品を描かれています
昔バイト先で社員さんに貸してもらった『妄想戦士ヤマモト』を読んで以来、小野寺先生の薄いファンをしています。
ちなみに以前に紹介した美川ムーバレー は、小野寺先生のホームページの漫画を見たことがきっかけです。
アイキャッチの写真は来場者プレゼントで配られた特製ESPカードとお札です。
(背景は私物であるタロット占いのクロス)
「お札完備でおばけ対策も万全なので、是非足を御運びください!」
とサイトに書いてあったので参加したところ・・・
私の身に信じられないことが起こってしまいました。
この記事の目次
『ソレミテ』から『おばけ道』 どうしても幽霊を見たいマンガ家たち
今回参加したイベントにある『おばけ道』は、「幽霊を見てみたい」という願望を持ちながらまったく霊感がない小野寺先生と石黒先生のお二人が心霊スポットを巡ったり能力の開発に挑戦したりする姿を描いた
『おばけ道』『おばけ道 THE END』の全2冊の実録漫画です。
ですが『おばけ道』の前に『ソレミテ ~それでも霊が見てみたい~』という同じく小野寺先生と石黒先生による心霊ルポ漫画のシリーズがあり、
実質的に『おばけ道』は『ソレミテ』の続編になります。
『ソレミテ』第1巻より画像引用
石黒先生(本編では石黒プロデューサー)のこの発言から始まったこの企画。
作画は小野寺先生が担当されています。
この漫画を刊行している「少年画報社ビル」から始まり、
都内近郊の名だたる心霊スポットや廃墟をめぐり、
時にはアワーズの漫画家さんを巻き込み・・・
「霊を見た時点で連載は終了する!!」と銘打ったこの企画。
先生方は場合によっては2、3話で連載が終わるのではないかと思っていたそうですが、
『ソレミテ』と『おばけ道』の合わせて5巻分のロケを行っても、結局幽霊には遭遇できませんでした。
心霊・オカルト好きにお勧めの漫画というよりも、
アワーズ内の同窓会というか”オカルト同好会”のやり取りを楽しむ漫画です。
「おばけ道 思い出百語り 心霊現象おきるかなSP」はこんな感じのイベントでした
6月8日に大阪・ロフトプラスワンWESTにて開催された「おばけ道 思い出百語り 心霊現象おきるかなSP」は、漫画を製作するにあたって行われたロケや取材の裏側を、映像や写真、音声などを交えつつ紹介していくという、非常にユルくてまったりしたイベントでした。

グリコの看板が有名な戎橋から400メートルくらいの場所にあるロフトプラスワンWEST。
上の階にはホストクラブがあるようです。
18時30分開場で会場に案内され、開演の19時30分までのんびり待つことにします。
これは開演前の様子です。

チケットサイトには「要1オーダー」とあったので、あってもドリンクくらいだろうと思っていたら、食べて呑むこともできるという居酒屋みたいな雰囲気でした。
2品目から1品につき、後述するプレゼントの抽選券が受け取れる仕組みになっています。
『おばけ道』にちなんだスペシャルドリンクとスペシャルフードも用意されており、凝った演出に驚きました。
こちらは私が頼んだノンアルコールの「コールドスポット」です。

そして開演の19時30分となり「おばけ道 思い出百語り 心霊現象おきるかなSP」が始まりました。
第1部
「おばけ道 思い出百語り 心霊現象おきるかなSP」は2部構成で、1部では石黒先生と小野寺先生、そして編集の星野さんの3人の出演でした。
イベントの内容は、ロケや取材の裏側を、映像や写真、音声などを交えて、その時の様子や裏話を紹介していくというもの。
石黒先生が天然キャラっぽい上にツッコミ役が不在なので、終始ユルくまったりした雰囲気でした。
「心霊現象おきるかな」とイベントタイトルにありますが、
そこにいる全員が「もう確実に幽霊は出ないな」と思っていたことでしょう。
基本的に『おばけ道』を読んでいない方にはわからないネタばかりなので、それ以外の小ネタを思い出せる限り書き出しておきます。
石黒先生は雨男らしくロケは大体雨(この日も豪雨でした)
来場者プレゼントのお札は石黒先生が書いたもの なぜか一時期お札を書く練習をしていた
たくさんの心霊スポットへ行ったが、一番怖かったのは少年画報社の本社(星野さんに「職場なんですが!(怒)」と怒られていた)
少年画報社ビルは『赤胴鈴之助』のヒットで建ったと聞いた石黒先生が「え、それ以来ヒット作ないの!?」と発言しやっぱり星野さんに怒られていた
星野さんが墓地でコケて下まで転がった時は、石黒先生にはその様子がスローモーションで見え「スタンドが発現した」と思った
『師匠シリーズ』のウニ先生の自宅で起きた怪異は某宗教関係者が原因とわかり、それ以上詳しく漫画に描けなかった
夜の廃校のかくれんぼは楽しい!!・・・そう思った時、もう『おばけ道』は続けられないと思った
恐山のロケで録音された謎の「女性の声」は音声解析の専門家にも正体不明だったらしく、その音声が流れた時はちょっと怖かったですね。
1部はこんな感じで終了しました。
第2部
しばしの小休止をはさみ、第2部からは「おばけ道被害者の会 会長」こと宮原るり先生が参戦。怖がりなのに毎回騙されて心霊スポットのロケに付き合わされていますからね。
『おばけ道 THE END』より画像キャプチャー
このコマが全てを物語っています。
「ツッコミ役」なのに「いじられキャラ」なので『恋愛ラボ』のリコっぽい印象
宮原先生のドリンクがくるまで間に『河合荘』の新刊と画集、
石黒先生も『木曜日のフルット』の新刊の告知をされていました。
そして石黒先生の「宮原先生のおっちょこちょいに乾杯!」という音頭で第2部が始まりました。
宮原先生は心霊スポットのロケだと知らずに付き合わされている
実は今回も「大阪に遊びに行きません?」と声をかけられた さすがに引っ掛からなかった
大島のロケでの朝食を宮原先生が作ってくれると聞いた石黒先生は、「きっと明日はキッチンからの爆発音で目が覚めるな・・・」と思った
しかし実際には美味しい出汁巻き玉子が完成 星野さんは自身との女子力の差に戦慄した
ロケ先で見つけた「めがね橋」の写真を小野寺先生が執拗に撮影しており、「もうここに住めばいいよ」と周りから言われていた
石黒先生は「姉属性」 しかし姉と見間違えて「柿」の専門書を買ってしまった 仕方なく読破したところ柿にめっちゃ詳しくなった
このあたりで22時に差し掛かってしまい、若干巻く形でプレゼント抽選会に突入しました。
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プレゼント抽選会
プレゼント抽選会は2種類あり、一つはサイン色紙が賞品の超能力実験、
もう一つはメニュー注文時に受け取れる抽選券による写真と単行本のプレゼントです。
超能力実験! でもクジ運悪いからサインは諦めた
超能力実験は、来場者プレゼントで配られたESPカードを使って行われました。ESPカードとは「○」「+」「□」「☆」「~~~」の5つの記号が書かれたカードのこと。
参加者がそれぞれESPカードを裏向けて並べ、言われた記号のカードを当てていくというものでした。
サイン色紙は3枚で、実験は2回行われました。
2回目の実験では、配られていた「塩」を頭にかけて行います。
これは『おばけ道』にて石黒先生が塩を被ってESPカードの超能力実験を行ったところ、的中率が跳ね上がったことに由来します。
『おばけ道』より画像引用
ちゃんと数えたわけではありませんが、おそらく会場内にいる参加者は100人強。
ただでさえクジ運の悪い私はサイン色紙は無理だろうと早々に諦め、次の抽選券に望みを託しました。
抽選券!悪いのはクジ運だけではなかった・・・
抽選券の方の賞品は、チェキで撮影したサインつきの写真と外国語版の『ソレミテ』です。「デジカメよりもインスタントカメラの方が心霊写真が撮れそう」
そう思ってロケ現場でたくさん写真を撮ったそうですが、結局心霊写真は撮れませんでした。
そのチェキの写真を今回のイベントの賞品として渡していこうとなったわけです。
会場の参加者は100人強。
対して写真の枚数は30枚くらいとのことでしたから、クジ運が悪い私でも狙えない確率ではありません。
しかも会場でメニューを頼めば2品目以降1枚ずつ抽選券を受け取れるわけですから、メニューを頼めば頼むほど当選確率は上がっていくことになります。
ですが・・・
このシステムを知らなかった私は、イベントに来る前に別のお店でしっかりご飯食べちゃったんですよ。
別のお店で食べちゃった「神戸牛ラーメン」です・・・

字面だけですでに美味しそう
悪いのはクジ運だけじゃないですね。
一応「コールドスポット」以外に唐揚げも頼み、手元には抽選券が1枚あったのですが流石に1枚だけでは・・・
思ったとおり撃沈です。
2つ隣の人はチェキを3枚当ててたのにね
おわりに
最後に今回の記事タイトル「信じられないことが起こった」を回収しておきましょう。実は超能力実験でサイン色紙を頂戴したのです!!

1回目の実験では1枚目から外し、「もうダメだ・・・」と完全に戦意喪失してしまいました。
ですが塩を被っての2回目の実験にて選んだ札が的中、サイン色紙をいただいたという次第です。
宛名は編集さん経由で控え室に戻られた先生に書いてもらったので直接お話はしておりませんが、もちろん小野寺先生に書いていただきました!
(身バレが嫌なので宛名は隠させていただきます)
今まで当ブログでも盛り塩の方法 や霊を除ける方法 など、塩の効果や効能についての記事を書いてきましたが塩にこんな力があるとは・・・
嬉しさより驚きが勝っています。
余談ですが、現在インドネシアに伝わるという塩を使った開運法を試しています。
何かわかりやすい結果が出たら、追って記事にしたいと考えています!
イベント終了後は、ホストと外国人観光客だらけの夜の歓楽街に慄きつつ、大事にサイン色紙を抱えて帰路に着きました。
そして翌日、twitterのコメント欄を通じて小野寺先生にお礼を申し上げておきました。
額縁買ってこなきゃ
あの日の感動を反芻しつつ、楽しい時間を提供してくださった先生方、編集の方々、
そしてロフトプラスワンWESTのスタッフの方々にあらためて感謝したいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。