商売繁盛や運気向上、邪気払いなど、お店や事務所、神社の入り口などで、盛り塩している様子を時々目にしますね。
しかし、知恵袋やサイトを見ていると間違っている情報や使い方が散見されます。

この間違いはヒドいなぁ
今回は盛り塩のやり方について紹介していきます!
この記事の目次
盛り塩で除霊はできない
まず正しておきたい誤解です。
盛り塩で除霊はできません!

そうなの!?てっきり心霊スポットに行く時の必需品くらいに思っていたよ

塩には昔からエネルギーを吸収する力があるって考えられていて、その場所の邪気を吸って清めていくもの。でも力はそれだけで、塩そのものに霊を祓う力はないんだよ
ホイホイが害虫を引き寄せて数を減らしてくれるから、私たちは快適に過ごすことができます。
だからといって、ホイホイがゴキブリを積極的に攻撃するわけでも、ホイホイを投げつけてゴキブリが倒すわけでもありませんよね?
だから霊に塩をふりかけても意味がないのです。
それどころか、塩で清めるという行為をすることで霊が、「この人は塩で自分を清めてくれている」「この人は自分を救ってくれる」と思ってしまうことでさらに霊がすり寄ってくる危険性すらあります。
あくまで盛り塩は邪気を払い、運気向上や商売繁盛を目的とするものなのです。
除霊するために下手に盛り塩をしてしまうと、例えば霊道が通っていた場合は霊道が詰まってしまい、部屋の中が幽霊であふれかえってしまうなんてことが起こりえます。
盛り塩の塩の選び方
盛り塩のやり方としての塩選び方からお話ししましょう。盛り塩を作る時は混ざり気のない自然製法の塩を使用します。
調理用の塩は、ミネラル分や味付けがされ、すでに成分が調整されている可能性があります。
裏面をよく読み、成分無調整の塩を選んでください。
塩釜で精製された天然塩や、岩塩などがおすすめです。

お寺や神社で盛り塩用の塩が売られていることがありますね
ですがネットで売られている盛り塩用の塩は控えた方がよいでしょう。
そもそもの販売元の心根が「儲けてやろう」という悪いものだった場合、既に邪念が入っている可能性があります。
また流通することで多くの人の手に触れています。
あなたの手元に来るまでの間に、たくさんの人の様々なエネルギーを吸収してしまっている恐れがあるのです。
盛り塩の器は陶器のものを
盛り塩に使う器は陶器の平皿が基本です。大きさに特に決まりはありませんが、あまりにも大きいと景観を損ねますし、何より邪魔でしょう。
直径5センチメートルくらいを大きさの目安としてください。
陶器製であれば価格は特に問いません。
盛り塩の器の色の組み合わせは以下の通りです。
お金がほしい | 黄色の器 |
仕事運を上げる | 赤の器 |
才能を豊かに | 金の器 |
恋愛成就 | ピンクの器 |
いらつきを抑える | 緑の器 |
塩の盛り方
塩の盛り方は、高く、三角形になるように山盛りにします。量はひと皿あたり10グラム程度を目安としてください。
大さじにして3杯分といったところでしょうか。
ネットを見ていると、盛り塩をキレイな形にするためのグッズが販売されています。
これは風水の影響でしょうか、五角形や六角形、八角形の形にするものが売られています。
これらは、盛り塩を五芒星や六芒星、あるいは八卦の形にして、魔除けや浄化作用の力を乗算させることが目的だと思われます。
盛り塩の置き場所
入り口に置く
盛り塩は、部屋の四隅に置くと良いとされています。ですが、こうすると部屋の景観を損ねますし、数が多いと引っかけたりする可能性もあります。
少し簡易化させて、入口がある面の横の隅、そしてその反対の隅の合わせて2ヶ所に設置するくらいでよいでしょう。
玄関前の盛り塩は、邪気を吸い込み、これ以上悪いものを入れないようにする効果があります。
しかし、すでに屋内に入ってきているエネルギーは溜まったままです。
部屋の暗いところや隅を意識して盛り塩し、室内の浄化も行ってください。
鬼門に置く
悪いエネルギーは鬼門(北東)から入り、裏鬼門(南西)へと流れます。悪いエネルギーから守るため、入口である北東に盛り塩を置くとよいでしょう。
さらに効果を高めたいときは鬼門と裏鬼門の二ヶ所に置きます。
もっと効果を高めたいときは、北西と南東にも置き、四ヶ所を守護しましょう。
ですが、東西を結ぶ線、南北を結ぶ線の上に盛り塩するのは避けましょう。
気になるポイントに置く
1ヶ所に盛り塩を置くのであれば、あなたが一番邪気を吸い込んでほしいところ、邪気を感じているところに置くのが良いでしょう。例えば作業する机やパソコンの近くなどです。
ひどく疲れるな、とあなたが感じる場所に置き、負のエネルギーを吸い上げてもらいましょう。
盛り塩をしてはいけない場所
トイレに盛り塩をしていてはいけない!
トイレに盛り塩をしていてはいけません。これが正しておきたい誤解その2になります。

盛り塩をする場所としてトイレを挙げているサイトってたくさんあるけれど、そんなサイトはぶっちゃけ見る価値がないので、即、ブラウザを閉じちゃってください
トイレ、すなわち糞便を汚いもの、排除すべきものと考えるのは近代になってからの考え方です。
かつて日本人の大半が農民であった頃、人の糞便は畑に撒かれる肥やしでした。
肥やしを撒き、農作物を育て、収穫されたものを人が食し、排泄して肥やしにする・・・こうした自然と調和し、循環の中に身をおく生活を日本人はしてきたのです。
中世ヨーロッパ、特にパリなどはは下水施設が十分でなく、排泄物が処理できていない不衛生な状態でした。
多くの死者を出した伝染病、ペストが流行した原因もこうした不衛生な環境がもとではないかと考えられています。
一方の日本では同じ時代に、とてもクリーンな循環型の社会を作っていたのです。
夢診断でもトイレや糞便が夢に出てきた時、財産や大金、経済的な成功という夢解きがなされますね。
それを塩の力を借りて清め祓おうとは何事であるかと声を大にして私は言いたい!
とはいえ、水廻りはエネルギーが集まりやすいところであり、不潔にすると悪臭を発生させる原因ともなります。

トイレを清めたいなら盛り塩の力に頼るんじゃなくて、換気して新鮮な空気と入れ替えて、きちんと掃除した方が絶対にいいよ
枕元に盛り塩を置いてはいけない
塩はエネルギーを引きつける力を持ちます。これは悪い霊も例外ではありません。
古来より、人が眠っている間、その人の魂は体から抜けてあの世(幽界とも)へ旅立っていると言われてきました。
だから人の寝言とは会話していけないとされていますし、「枕」(マクラ)の語源は、「魂倉」(タマクラ)から来ているとも言います。
睡眠中とは生活の中でもっとも霊に憑依されやすい時間帯なのです。
そんな時間に霊を引き寄せる盛り塩を枕元に置くなんて・・・どれだけ危険なことかお分かりいただけるでしょう。
睡眠時、枕元に盛り塩は行わないでください。
盛り塩の交換の周期
日本の風習では、神様の日と呼ばれている毎月の1日と15日に取り替えるのがよいとされています。ですができるなら、早めの周期の1週間に1回以上の頻度で交換した方がよいと考えています。
その理由ですが、先に述べましたホイホイで例えましょう。
想像してみてください。
新しいホイホイなら、入ってきた害虫を捕獲してくれるでしょう。
ですが、捕らわれた害虫はホイホイの中に生き続けているのです。
ずっと生きていると思えば、何だか気持ち悪くないですか?
さらにそのまま置いておくと・・・
やがてホイホイは害虫でいっぱいになり、捕獲能力は下がります。
悪くすれば、ホイホイから這い出てくる可能性すらあります。
想像したらぞっとしませんか?
ですから交換の周期はできるだけ早い方が良いとかんがえるのです。
使用済みの盛り塩の処分の仕方
水に流すか、ゴミに出すか
使用済みとなった盛り塩の処分の仕方ですが、水に流したり、ゴミとして廃棄したりする方法があります。処分の方法については人によって見解が異なるようです。
流水の流れで、塩が取り込んだ悪いエネルギーを浄化してくれるという意見の一方で、
流水の力で塩が取り込んだ悪いエネルギーが解放され、再びエネルギーが帰ってくるとする意見もあり、
流水がいけないからゴミ箱に捨てるべきという意見の一方で、
捨てられた古い塩はゴミ箱の中で今まで取り込んだ悪いエネルギーを発散するとも言われます。

正反対のことを言ってるようだけど、結局のところどれを信じればいいの?
害虫入りのホイホイが、あなたからできるだけ早くそして遠くに離れる方法を選択してください。
やってはいけない処分方法
使用済みの盛り塩をトイレに流してはいけません!正しておきたい誤解その3です。
もうここまで読んでくださったあなたには解説は不要ですね。
さらに付け加えるなら、
使用済みの盛り塩を庭など、家の外に撒いて処分してはいけない
料理に使用してはいけない
バスソルトとして入浴に使用してはいけない
植物の近くに廃棄したり撒いて処分してはいけない
くどいようですが、悪いエネルギーを吸収した塩は、害虫入りのホイホイみたいなものです。
ゴキブリ入りのホイホイを庭に撒きますか?
ゴキブリ入りのホイホイを料理に使いますか?
ゴキブリ入りのホイホイをお風呂に入れますか?
ゴキブリ入りのホイホイを植物の近くに置きますか?
そんなこと絶対にしませんよね?
そういうことです!!
また、盛り塩の処分方法として「家の外や庭に撒く」「川に流す」なんて方法を紹介している馬鹿げたサイトがありますがそんなことは絶対にしてはいけません。
塩はコンクリートや配管を腐食させてしまったり、植物を枯らしたり川に棲む生き物に悪影響を及ぼしたりする非常に強い物質です。
安易に塩を撒いてしまうと、家の基礎や配管がダメになったり、庭に草木が今後生えなくなってしまう危険性があるのです。
何らかの事故が起きてしまった場合、そんなことを書いた人はどう責任とるつもりなんですかね・・・?
あとがき
誤解や間違い、そして一貫性に欠けるサイトが散見されることに憤りを感じ、半ば荒らぶるように記事にしました。トイレの下りとかホイホイの例えとか、ちょっと熱を込めすぎた感もありましたが、誤解を解くためにも強調しておきたかった点です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また来てね!
