「ボイドタイム」という言葉をご存知でしょうか。
ボイドタイムとは何をしてもうまくいかない「魔の時間」と言われており、
大事なことを決める時や大きい買い物をする時には避けたほうがいい時間帯とされています。
元米国大統領も重要な会議をするときはボイドタイムを避けていたのだとか。
魔の時間と言われるといかにも恐ろしげですが、きちんと理解していれば決して恐れるものではありません。
今回の記事では何をしてもうまくいかないボイドタイムについて、
やってはいけない注意点や過ごし方、ボイドタイムの調べ方を紹介したいと思います。
ボイドタイムとは

ボイドタイム(またはボイド時間)とは占星術の言葉で、
何をしてもうまくいかない「魔の時間」「空白の時間」と言われています。
占星術は天体の位置や動きを人や社会に結びつけて占うもの。
中でも月は、強く人間に影響を与える天体と考えられています。
月は太陽系内を巡り、その動きの中で他の惑星と特定の角度(アスペクト)をもった位置関係になることがあります。
逆にいうと、月の位置によってはどの惑星ともアスペクトを作らなくなることもあるのです。
占星学者のウィリアム・リリーは、月と他の惑星がアスペクトを作らなかった時に、占う相手との意思疎通が悪くなることを発見。
その時間帯のことを「魔の時間」(Void of Course of the Moon)と呼びました。
月の満ち欠けが人間にも影響するっていうバイオタイド理論 みたいな話だね
ボイド(void)とは「空白」「何もない」「無効の」という意味の言葉です。
月がアスペクトを作らなくなった時から次の星座に移るまでの月が影響力を失う「空白」の時間。
それがボイドタイムなのです。

ボイドタイムの間は月からのエネルギーが遮断されるため、
思考力が低下したり、ミスが多発したり、意思疎通がうまくいかなかったりと、
とにかく何をしてもうまくいかなくなると考えられているのです。
レーガン元米大統領はボイドタイムには重要な会議を行わないようにしていたと言われ、
欧米諸国では大事な会議を避ける企業もあるそうです。
ボイドタイムはその時間が終わりに近づくにつれて次第に影響が大きくなりますが、
次の星座に入った途端にその影響力は無くなってしまいます。
地球から見た月はとても動きの速い天体です。
ホロスコープ上では2~3日ごとに次の星座に移っていくことになるため、ボイドタイムは頻繁に起こります。
またボイドタイムの時間はまちまちで、4時間程度で終わるときもあれば12時間以上の長時間に及ぶこともあります。
大きな決断や好きな人に想いを伝える時など、タイミングは成功するかどうかを左右する重大な要素です。
せっかくのチャンスを台無しにしないよう、「魔の時間」であるボイドタイムを避けることはとても重要なことなのです。
ボイドタイムにやってはいけないこと

月からのエネルギーが遮断されるボイド時間についてイメージするなら、
「人の精神状態がハイになっている状態」
「人の心の内が掻き乱されている状態」
と言うことができます。
ボイドタイムの間は冷静さや慎重さを求められる判断ができなくなると思ってください。
盛り上がったその場の勢いでやらかしちゃうパターンだね
新しい何かを始めたり、契約や交渉事をするのは避けた方が懸命です。
ボイドタイムの間はできるだけ普段どおりに過ごすことが良しとされています。
ボイドタイムの注意点をまとめると以下の通り。
新しいことを始めない
大きな決断、契約、交渉事はしない
新しい事を計画しない
創作的な仕事や活動をしない
旅行の出発時間にしない
高額の買い物をしない
ボイドタイムの間に新たに出会った人との付き合いは慎重に行う
ボイドタイムに始めたことは、なかなか前に進まなかったり、良い結果に結びつきにくい傾向があります。
新しいプロジェクトや習い事を始めたいならボイドタイムの間は避けましょう。
大きな買い物も控えたほうがよく、無駄なものを買ってしまうなど、後ほど悔やむ買い物になります。
また旅行の出発時間もボイドタイムと重なっていると、トラブルが多い旅になりやすいとされています。
ボイドタイムの間は重要なことはできるだけ先延ばしにするようにしましょう。
どうしても先延ばしにできない場合は、その場では明確な結論を出さず、後で変更できる余地を残すようにします。
あるいはあなた以外の人に決断を委ねるのも有効です。
ボイドタイムの過ごし方

続いてボイドタイムの過ごし方について紹介します。
ボイドタイムの間は人の精神状態がハイになるとお伝えしました。
ですから基本は守りに徹すること。
一人、または少人数で静かにのんびり時間を過ごすことをお勧めします。
ボイドタイムの過ごし方についてまとめると以下の通り。
瞑想など自分の内側に向き合う時間を持つ
読書や映画鑑賞などリラックスできることをする
家族や仲の良い友人とのんびり過ごす
またあえてハイテンションになっている状態を逆手にとる過ごし方もあります。
ブレインストーミングによるアイデア出しを行う
スポーツやカラオケなど、羽目を外し過ぎない程度のストレス解消を行う
もっとも、ミスとハプニングが起きやすい時間であることには変わりないので、
重要な決定は避け、不要な衝突や喧嘩を起こさぬよう注意してくださいね。
何かミスがあったらその場では対応せず、ボイドタイムが終わり精神が落ち着いてから対処するようにしましょう。
おわりに
ボイドタイムを気にしすぎない方が良いと書きながらも、実は普段の生活においてかなり意識しています。「創作的な活動は避ける」ということですので、
ボイドタイムの間はこのブログの記事も作成しないようにしていますし、
ネット通販やメールなどの連絡もボイドタイムを避けるようにしています。
できればボイドタイムがある日には外出だってしたくないくらい・・・
メチャメチャ意識してるじゃないか
ですが今回の記事を書いていて、
ボイドタイムのことを「月のエネルギーを受けられない時間」と考えるのではなく、
「ボイドタイムの他の時間は月の力が味方してくれる」と考えられる方が健全だと思えてきました。
思ったとおりに事が進まなかったことをボイドタイムのせいにするのではなく、
うまくいったときには謙虚な気持ちで星々に感謝するように生きていたいですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。