超能力は存在するの? 海外ではこんな研究と結果が出ています

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超能力は存在する

「超能力」という言葉の定義を、「人に本来そなわっている能力を超える力」と定義づけるなら、超能力は存在します。

 

これはある作家さんの話です。

 

その作家が奥さんと一緒にドライブに行きました。

すると奥さんが

「あの高速を降りるときのカーブ、あそこを通る時っていつもうるさいわよね」

と言いました。

 

うるさい、と思うほどの音なんて特に聞こえてこない。

 

不思議に思って調べてみると、その地点に設置された機械から超音波が発せられていたことがわかりました。

 

超音波とは、可聴域を超える、高い振動数を持つ音波のことをいいます。

 

奥さんは、本来であれば人間が認識できるはずのない音を聞き取っていたのです。

 

 

その他にも、

通常であればわからないような微細な匂いの違いに気づけるほど嗅覚の鋭い人もいれば、

マサイ族のように驚くべき視力を持った民族もいます。

 

しかしあなたが知りたいのは、そういった力のことではないでしょう。

 

透視や念力、テレパシーというような、いわば

 

「人に本来そなわっていないはずの特殊な能力」

 

この特殊能力という意味での超能力について考えてみましょう。

 

超能力の研究の先駆者

超能力の存在を科学的に証明しようとした研究者は、デューク大学のライン博士が最初でしょう。

 

博士は、無作為に選んだ一般人を対象に、5種類の図形が描かれたESPカードを用いた透視実験を行いました。

 

何万回もの実験と統計処理の結果、人間には多かれ少なかれ、

誰でも「透視能力」と「テレパシー能力」がある、という結論に至ります。

 

しかし博士の研究は、学者はもちろんマスコミ、各種団体にいたるまでがインチキと決めつけ、非難の嵐にさらされました。

 

統計処理の仕方、実験の方法や手順、データの捏造…

 

迫害にも似た、周囲からの非難と無理解は、彼を40年にわたり苦しめることになります。

 

博士が設立した「アメリカ超心理学会」はアメリカ科学振興協会に加盟を申し込みましたが、2度も退けられました。

 

しかし1969年、著名な人類学者・精神医学者ベートソンなどの強力な推薦によって、

ようやく加盟が承認されたのです。

 

今日のアメリカでは、100以上の大学や研究機関で超心理学の研究が行われています。

 

日本はというと、ユングの深層心理学が比較的スムーズに受け入れられたのに対し、超心理学は受け入れられたとは言えません。

 

未だ苦難の真っ只中にあると言えるでしょう。

 

海外の超能力研究

超能力 テレパシー 潜水艦
ラインの研究の後を継ぐように、アメリカをはじめとして、旧ソ連、中国で超能力の研究が行われました。

 

その目的は軍事利用のため。

 

特にテレパシーは、通信手段の可能性としてかなり深く研究されたと言われています。

 

これまでの実験では、テレパシーを遮断する物質は発見されていません。

 

電波は厚い金属の壁で、音波は厚いコンクリートの壁で、それぞれ遮断することができます。しかしテレパシーにはそうした物質がない。

 

もしテレパシーによる通信が可能となったなら、

深く海中を航行する潜水艦や、

核使用後で電磁波が吹き荒れる環境でも

交信が可能になるのです。

 

しかもテレパシーだと、巨大な送信設備もアンテナも必要なく、生身の人間がいれば遠距離での交信が行えるのです。

 

そして何万回にも及ぶ実験と統計処理の結果、テレパシーは存在すると確認できたのです。

 

しかし、とても実用には程遠いレベルでした。

 

通信としては不安定であり、通信速度も非常に遅い。

そしてテレパシーも電波や音波と同じように、送受信の距離が長くなると交信の時間が長くなるという特徴があり、このメカニズムも不明なままです。

これでは軍事上の重要な通信に使うのは到底望めません。

 

超能力は存在するという結果は得られましたが、再現性に欠けるため、

研究成果が積み上がりにくく、現状では学問体系や定説とはなり得ません。

 

超能力は誰にでもある?

超能力研究には二つの系統があります。

 

一つは旧ソ連や中国が行っていたような超能力者を使った「サイ科学」

もう一つはライン博士らが打ち立てた、アメリカ・ヨーロッパを中心に発展した、

「一般人の超能力」を調べる「超心理学」です。

 

その超心理学の立場から、ある仮説が提唱されています。

 

「透視能力、テレパシー能力は、人類のそなわった基本能力の一部である」

 

五感や運動能力、言語を用いた情報処理と伝達能力、創造性など、人間が有している基本能力は幅が広く、奥が深いものです。

そして超能力も人間が保有している基本能力であるというのです。

 

しかし人類がそのことに気付いていないか、

もしくは、現在の社会が超能力を伸ばす環境になっていないので、能力が育たず発揮するに至らない、

という仮説が唱えられています。

 

これは推測の域を出ない仮説です。

ですが、こんなフレーズを聞いたことはないでしょうか。

 

「赤ちゃんはみんな天才」

 

あとがき

人間の脳で普段使用している領域は3%に過ぎず、残りの部分は眠ったままになっている。

こんな話を聞いたことがあります。

 

そして残りの部分の領域を使った時に発現する力、それが超能力なのだと。

 

紹介した仮説でも、

「現在の社会が超能力を伸ばす環境になっていないので、能力が育たず発揮するに至らない」

とあります。

 

私たちを取り巻く世界・環境は変わりつつあります。

技術の進歩で、今まではできなかった移動や通信、コミュニケーションができるようになり、従来の考え方や働き方、生活スタイルは刻々と変化しています。

近い将来、宇宙にも行けるようになるでしょう。

 

あるアニメにもそういう描写がありましたよね。

人が宇宙にいくことで、新たな感覚、能力を手にするという…

 

環境が変わることで人類は、新たな能力に目覚めるかもしれません。