ネッシーやビッグフット、日本のツチノコなど、正体がわからない謎の未確認生物”UMA”。
それらの正体は見間違いやデマに過ぎないのかもしれませんし、あるいは新種の生命体である可能性もあります。
ましてや地球の60%を覆う海の中なら謎に満ちているのは尚のこと。
海で起こっていることについて、人類が解明できている部分なんてほんのわずかに過ぎないと主張する人もいます。
今回取り上げたいのは、1974年にニュージーランド沖で目撃された謎のUMA「カバゴン」。
船長を含め26人が同時に目撃したという珍しい例です。
長らく正体が謎とされてきたカバゴンですが、もしかしたら正体がわかっちゃったかもしれない…
あくまで一つの説として紹介したいと思います!
ニュージーランド沖で目撃された謎のUMA「カバゴン」

1974年4月28日の午後、日本の遠洋漁業船「第28金毘羅丸」がニュージーランド沖を航行中、海上にて謎の怪生物と遭遇しました。
マグロのはえ縄をウィンチで巻き上げていた際に縄が途中で切れ、木村船長の指示で海に浮かんでいるブイを拾い上げたところ、近くに妙な物体が浮かんでいるのに気付きました。
船員たちが近づいたところ、その謎の物体が急に動き出したため、船員たちはこの物体が生き物であることに気づいたのです。
確認できたのは頭部だけでしたが、それでも1.5メートルほどの大きさがあったそうです。
海上に浮かび上がった怪物は褐色がかった灰色で全体はシワだらけ。
ぎょろりと赤く光る大きな眼の下には鼻のような鼻腔が空いており、口は確認できなかったという。
怪物は船の存在に気づいたのか、しばらく船員たちと対峙してだけで特に襲おうとはしなかったそうです。
船の上はかなりのパニック状態。
船長は船員たちにモリで突くよう指示を出すものの、船員もビビってしまったのかモリの用意が遅れ、怪物はやがて海深くに潜ってしまいそのまま姿を消してしまいました。
この怪生物の姿は、船長を含む26人の乗組員が同時に目撃しています。
UMAの目撃例としては一度に大勢の人間が目撃しているという珍しい事例で、信憑性が非常に高いと言えますね。
その後、第28金毘羅丸は無事に日本へ帰還。
船員たちはニュージーランド沖で出会った謎の怪物の話を、同僚や海中生物の研究家に話したのですが信じてもらえませんでした。
そこで木村船長は記憶を辿り怪獣の姿をスケッチに書き起こします。
船長が詳細なイラストを仕上げたため、それがマスコミの目に留まりました。
「みんな見たんだ!カメみたいなカバみたいな…とにかくバカでかい怪物だったんだ!」という乗組員の証言からこの怪物の名前はいつしか「カバゴン」と呼ばれるようになります。
そして7月17日付けの毎日新聞にて「カバゴンが出た!」というタイトルで謎の怪物がニュージーランド沖に現れた記事が掲載されました。
この事件は現地ニュージーランドの情報誌「ニュージーランド・ウイークリー・マガジン」でも取り上げられ、調査も行われました。
カバゴンが目撃された海域近くの海岸で、謎の生物のものと見られる足跡が発見されたようです。
この足跡に関する詳しいは情報はわからないのですが、既存の生物の物には該当しない奇妙なものだったとか。
毎日新聞の記事の最後には「今度、出くわしたら捕まえて信じない人に見せつけてやる!」という乗組員の証言が掲載されていますが、カバゴンはその後、捕獲はおろか目撃すらされていません。
カバゴンの正体はセイウチ?原始哺乳類デスモスチルス?

カバゴンの正体については現在もなお謎に包まれています。
確認できたのは頭部のみですが、体の色が褐色に近い灰色ということでトドやアシカ、アザラシなどの海生哺乳類に近いため、そうした生物の誤認だったのではないかとする説も存在します。
当時の説としては、大きさなどからセイウチの誤認説が主流だったようですが、セイウチが生息しているのは北半球だけ。
ニュージーランド沖にはセイウチは生息していないことから、現在は否定されています。
新種あるいはすでに絶滅したと思われる生物の生き残りだったのではないかとする説もあります。
デスモスチルスと言う太古に生きていた束柱哺乳類が海棲だったという最近の研究発表があり、デスモスチルスの生き残りがカバゴンではないかというのです。
その他にもクジラやイルカの見間違い説、絶滅してしまった海棲哺乳類のステラーカイギュウの生き残りを目撃したのではないかという話も囁かれてます。
カバゴンは「南極ゴジラ」「ヒトガタ」との関連も

その後の目撃例のないカバゴンですが、興味深い話として他のUMAとの関連が指摘されています。
1958年には南極付近の海上で、日本の南極観測船「宗谷」がカバゴンによく似た生物「南極ゴジラ」に遭遇しています。
氷海を航行中、前方300メートルくらいのところに黒い物体が見え、よく観察するとそれは動物でした。
顔を宗谷の方にむけ、目や尖った耳、全身が黒褐色の体毛に覆われていることが判別できました。
前から見た顔は牛に似ており、頭の長さは70~80センチメートル。
かなり大きな動物だと思われ、別の角度から見た乗組員によるとノコギリの歯のようなヒレが背中に見えたそうです。
この怪生物も目撃は一度だけ。
宗谷の船長・松本満次氏が著書『南極輸送記』でこの事件について紹介しており、当時はやっていたゴジラにあやかって「南極ゴジラ」と名づけられました。
カバゴンの目撃事例とよく似ている事件ですね。
また、南極付近では数年前にネットで話題になった「ニンゲン」や「ヒトガタ」という大型UMAの目撃が相次いでいます。
カバゴンはそうしたUMAと関連、あるいは同一種なのではないかという話もあります。
「カバゴン」の正体ってコレじゃない?
これまでが他のサイトでも書かれている情報をまとめてきました。ここからが私の意見になります。
普段からオカルトやスピリチュアルについて情報集めをしているのですが、ある写真を見て「おや?」と思いました。
コレってカバゴンに似てない?って。
その写真がコレです。
哲学ニュースより画像引用
これはアシカが上を向いている写真なのですが、木村船長がスケッチしたカバゴンのイラストに酷似していないでしょうか。
カバゴンの正体の説としてアシカの名前も挙がっていますし、「怪物は褐色がかった灰色で全体はシワだらけ」「ぎょろりと赤く光る大きな眼」という外見の特徴も合致しています。
確認してみたところ、ニュージーランドにはニュージーランドアシカというアシカが棲息しており、数は減少しているものの1970年代には3000~4000頭は生息していました。
画像検索してみると体毛はやや褐色がかった灰色。
むしろこの写真のアシカより、ニュージーランドアシカの方がカバゴンの特徴に近いのです。
違う点はというと「鼻の穴」と「体の大きさ」ですね。
写真では目の下に鼻と思えるような穴はありません。
さらにニュージーランドアシカの大きさはオスで220センチ、メスで180センチと、海上に1.5メートルほど頭を出していたとするカバゴンとは大きさが違いすぎます。
カバゴンのスケッチと似ていることと生息域が合致してることしか根拠がありませんが、セイウチ説、デスモスチルス説、南極ゴジラやヒトガタと同一種説と合わせて、
「カバゴンの正体は上を向いたアシカ説」を提示したいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また来てね!