「ハルチ ウムチ ツヅチ」金メダリストが使っていた潜在能力を100%引き出して夢を叶える呪文

ハルチウムチツヅチ 祈り

ケガをした時にお母さんにしてもらった「チチンプイプイ」
恐ろしいことが起こった時に唱える「クワバラクワバラ」
仏様の御加護をいただくための真言やマントラ

言葉の意味はわからずとも、祈りや願いの気持ちを込めたおまじないを耳にしたり、あるいは実際に唱えてみたという方は多いでしょう。

今回紹介したいのは「ハルチ ウムチ ツヅチ」という呪文です。
もしかしたら聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

これはとあるオリンピックの体操選手、それも金メダリストが試合前に唱えていた”夢を叶えるための呪文”なのです。




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具志堅幸司選手が唱えていた呪文「ハルチ ウムチ ツヅチ」

ハルチウムチツヅチ 金メダル
今年の夏に開催される東京オリンピック。
テレビやネットでも日に日に盛り上がりを見せていますね。

これは1984年に開催されたロサンゼルスオリンピックで活躍した体操の具志堅幸司選手にまつわるお話です。

具志堅選手はロサンゼルスオリンピックにて、個人総合とつり輪で金メダル、跳馬で銀メダル、団体総合と鉄棒で銅メダルを獲得されています。

(その前のモスクワオリンピックにおいても日本代表に選ばれているのですが、これは日本がボイコットしたために不参加。
もし参加が叶っていたなら、たくさんのメダルを日本に持ってきていただろうと考えると残念でなりませんね。)

当時、テレビにアップで映し出された具志堅選手が目を閉じて、何やら口の中でブツブツつぶやいてから、思い切ったように試合に臨む姿が人々の注目を浴びました。

具志堅選手はインタビューにこのように答えられています。

ハルチ ウムチ ツヅチ
これを唱えて、自分は絶対できるんだ、練習してきたすべてのことを完璧にやれるんだ、と信じるようにしたのです。
実際、自分が信じた通り演技することができました」

恩師に教えてもらったというこの呪文、「ハルチ ウムチ ツヅチ」とは一体何なのでしょうか?

恩師に授けられた手紙と呪文

ハルチウムチツヅチ 手紙
「ハルチ、ウムチ、ツヅチ」という謎の呪文ですが、これは具志堅選手の母校である清風高校の桑原昭吉先生が授けてくれた言葉だそうです。
桑原先生は高校、大学を通して具志堅選手を公私共に支えた人物でした。

貝志堅選手は日体大在学中に左足骨折、アキレス腱切断という大ケガをされています。
もう体操を止めようかと悩んだ時に、桑原先生が出した一通の手紙。

先生からの手紙には「やめたければ、やめなさい。しかし、こういうケガを克服してこそ、精神的に強くなれるのだ」という励ましの言葉や詩とともに、「ハルチ・ウムチ・ツヅチ」と墨書した和紙が同封されていました。

そして具志堅選手に能舞台を示し、「金メダルを取ろうと思ってはいけない。『神と観客に演技を奉納するのだ』と思いなさい」とアドバイスしたそうです。

先生にを勇気づけられた具志堅選手はもう一度やる気を奮い立たせ、そしてオリンピック出場を果たしました。
それ以降、具志堅選手は競技の前に必ずこの呪文をつぶやくようになったのです。

「ハルチ ウムチ ツヅチ」の意味とは

ハルチウムチツヅチ 古事記
桑原先生から教えてもらった「ハルチ ウムチ ツヅチ」という呪文。

これは古事記に明記されている言葉らしく「海幸山幸」の話で山幸彦が竜宮から帰るときに竜王から教えてもらったおまじないの言葉のようです。
(ですが文献をあたって実際に確認することはできませんでした。もしかしたら琉球神道に登場する言葉なのかもしれません・・・)

日本では古来より言霊といわれるものがあります。
言葉ひとつひとつに神様が宿り、それぞれに意味が込められているという考え方です。

それでは「ハルチ ウムチ ツヅチ」にはどのような意味が込められているのでしょうか?

「チ」とはのこと、つまりは命そのものを指す言葉です。
ですから「チ」を二つ重ねた「チチ」という言葉は、新たな命を生み出す「父」であり、生まれてきた命を育む「乳」につながります。

ハルチとは血がハルこと。
ハルは「晴る」「張る」「春」、つまりはパワーが外側へどんどん膨らむことを意味します。

ウムチとは血がウムこと。
ウムは「生む」「産む」「熟む」、つまりはパワーを生み出すことを示しています。

ツヅチとは血がツヅムこと。
ツヅムとは「通ずる」「詰まる」「包む」「約む」「津」に通じ、つまり凝縮したあとに吹き出すことをあらわしています。

これらを連続してみて見ると、体の中の血(霊や潜在能力)が発展して生まれ、凝縮したあとに発散される・・・

つまり「ハルチ ウムチ ツヅチ」という呪文は、あなたの持っているパワーが一気に爆発するという言霊なのです。

「ハルチ ウムチ ツヅチ」の唱え方

ハルチウムチツヅチ 祈り
「ハルチ ウムチ ツヅチ」という呪文を、ここ一番という時に声に出して3回唱えると効果があると言われています。

具志堅選手は競技の前に唱えていました。
この呪文のことを知っている人は、プレゼンテーションや商談、あるいは好きな人に想いを伝える前に「ハルチ ウムチ ツヅチ」を唱えて実践している方もいらっしゃるようです。

ただし「ハルチ ウムチ ツヅチ」という言葉を単に暗記して口先で唱えるだけでは願いは叶いません。

真心を込め、必ずできると確信した気持ちを天に届ける。
いわば手紙のようなもので、想いや願いを紙にしたためても切手がなければ相手に届きません。
真心や確信した気持ちが切手の役割を果たします。

桑原先生は「神と観客に演技を奉納するのだ」と語っておられました。

具志堅選手が金メダルを取れたのは「ハルチ ウムチ ツヅチ」と唱えたからだけではありません。
大ケガという逆境をはねのけ、自分の力を信じ、血の滲むような不断の努力の結果、金メダルを獲得できたということを忘れてはいけません。

「ハルチ ウムチ ツヅチ」とは人間にとって都合の良いラッキーを引き寄せる呪文ではありません。
決して全てをこの呪文頼りにしてはいけません。

弛まぬ努力と謙虚な姿勢、そして確信した気持ちを持ってここ一番の勝負に臨むあなたに対して、神様や守護霊から御加護をいただく呪文なのです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また来てね!