お世話になった先生・恩師へ久しぶりに会いたいとメールを送るのは迷惑?【メール文面例つき】

先生 恩師 久しぶりのメール

ふと、学生時代にお世話になった先生に連絡を取りたくなった。
そう思ったことはありませんか?

●学校を卒業してからずいぶん時間が経ってしまっている
●変わらず元気にしていらっしゃるのか、先生と会ってお話しがしたい
●自分の近況報告を聞いてほしい
●住所やメールアドレスは知っているから、久しぶりに連絡してみようかな・・・

私もそう考えてメールを送ろうと思ったのですが、いざ文章を書こうとすると色々な疑問や不安が頭をよぎりました。

何年も音信不通だった相手からいきなり連絡がきたらびっくりしないかな?
失礼のない文章ってどう書けばいいんだろう?ビジネスメールとも違うだろうし・・・

そもそも「元」教え子からの連絡って迷惑なんじゃないか?

今回は、昔お世話になった先生に突然のメールを送る時の注意点やポイント、そして実際にどんなメールを送ったのかを例として紹介したいと思います。




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「元」教え子からの連絡は迷惑?

先生 恩師 久しぶりのメール 迷惑
自分が学校を卒業してからずいぶん時間が経って、先生と生徒という関係ではなくなってしまった。
それなのに突然連絡をしたりして、変に思われたり迷惑だったりしないか・・・

質問掲示板などを読むと、そのように悩んで連絡をとるのを躊躇する書き込みがいくつも見受けられます。

そんな質問に対して、教師をされていた方からの回答が寄せられていました。

●何より教え子から連絡がくることは恩師にとっては嬉しいことなのです。
●かつて指導した生徒が大学生になって近況を知らせに来るのは、教師冥利に尽きる瞬間です。是非顔を見せに行ってください。喜んでくださると思いますよ。
●教員にとって卒業生が遊びに来てくれることはとても嬉しいものです
●元教え子からのメールはいつの時点でもとても嬉しいものです。

教え子から連絡が来ることは先生にとっては嬉しいことのようです!

あなたが何かのきっかけで、お世話になった先生に会いたくなった、かつての恩師にお礼がいいたくなったなら、勇気をもって是非連絡を取ってみてください!

先生にメールを送る時に注意しておきたいこと

先生 恩師 久しぶりのメール 注意

「会いたい」ことを強調しすぎないこと

メールを送る意図が「先生にお会いしたい」というものであっても、会いたいという気持ちは強調しすぎない方がよいでしょう。

あなたにも経験があることかと思いますが、今まで全く連絡を取ってこなかった相手からメールや手紙などがくれば、多少なりとも驚きます。
これが大人からくるものであればなおさら・・・

あなたはそんな人間ではないと思いますが、世間一般には「昔の知り合いから突然連絡が来たら、お金の無心か、営業や宗教の勧誘を疑え」という寂しい話があるのです。

私も実際に、久しぶりに連絡が来たかと思ってしばらくやり取りをしていると「お金貸してください」「投資してください」「(某宗教の)新聞とってくれない?」という話になったことがあります。

やんわりとお断りしましたが、いずれもそれから連絡が来ることはありませんでした。
寂しいというか、空しいというか・・・やるせない気持ちになりましたね。

たとえ純粋な気持ちであっても、先生のご都合もあります。
手紙の内容にいきなり「○○で会いましょう」などと書いてしまうのは控えましょう。

返信を強制しないこと

手紙やメールを出した以上、先生からの返信を待ち遠しく思うのは当然の気持ちです。
ですが必ずしも返事が返ってくるわけではないことは理解しておきましょう。

卒業してから時間が経って、先生側の環境や状況が大きく変わってしまっていたり、あまり人とは会いたくない状態にあるかもしれません。
お仕事で忙しいかもしれませんし、そもそも面倒に思って返信すること自体が頭にない場合だって考えられます。

勇気を出し心を込めて書いた手紙が無視されてしまうのは悲しいですが、文面では「ご返信いただければ幸いです」くらいに留めておきましょう。

伝えたい気持ちが「LOVE」のときは慎重に

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これは私の考えの外にあったことなので驚いたのですが、生徒から先生に伝えたい気持ちは「恋愛感情」のこともあるようです。
いえ、むしろ質問掲示板を眺めているとこちらの悩みの方が多いような・・・

少年少女の恋を応援したい気持ちはあるのですが、先生の立場からすると「好きです」と伝えられるのはやはり困ってしまうでしょう。

私は教員免許を持っており、当然ながら教育実習にも参加したのですが、
●生徒と必要以上に仲良くならないこと
●生徒と連絡先の交換などはしないこと
を実習前から厳重に言い含められていました。

実質は大学生である教育実習生ですらこうなのです。
職業倫理として、先生と生徒間で恋仲になるのは非常にマズいのですよ・・・

誰かを好きになる気持ちは止められないとしても、下手をすると先生が学校にいられなくなってしまいますし、既婚者だった場合は家庭の崩壊にもつながります。

もしも先生に好きだと伝えたいなら、せめてあなたが「学校を卒業していること」「婚姻可能年齢に達していること」が最低限の条件といったところでしょうか。

失礼のないメールを書くポイント

先生 恩師 久しぶりのメール ポイント
それでは久しぶりに連絡を入れる際、どんなことに気をつけてメールを送ればよいのでしょうか。
失礼がない文章かどうか、私が気をつけたポイントについて説明していきたいと思います。

長らく連絡を取っていなかった先生には「ご無沙汰しております」

まずは文章の冒頭部分についてです。
「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」のどちらを使うべきなのでしょうか。

一般的な目安として、3か月以上連絡を取っていない相手であれば「お久しぶりです」や「ご無沙汰しております」と付け加えると良いとされています。

そして「お久しぶりです」だと軽い印象を与えるため、、目上の人に対して使うと失礼だと思われることもあります。
基本的には「ご無沙汰しております」を使うのが無難です。

もちろん「お世話になっております」から書き始めても失礼にはあたらないと思いますが・・・先生の状態や状況もわからないくらい期間が空いているのでしたら「ご無沙汰しております」の方が適切でしょう。

ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

このように、少し相手を気遣う文言を入れるとさらに丁寧かもしれませんね。

メールの件名はわかりやすいタイトルにする

もしもタイトルを「ご無沙汰しております」や「あの時はお世話になりました」、「ありがとうございました」というありふれた件名にしてしまうと「どこの誰からのどういう件のメールなのか」がわからなくなってしまいます。

1日にたくさんのメールのやりとりをしている先生であれば、他のメールに埋もれてしまうかもしれません。
長らく連絡していなかったのであればなおさらです。

●お世話になったお礼
●在学時の学年やクラス、所属していた部活など
●あなたの名前

残念ながら、もしかすると先生はあなたのことを覚えていらっしゃらない可能性もあります。
あなたにとっては思い入れのある恩師であっても、先生からするとたくさん受け持った生徒の中の一人に過ぎません。

クラスだけでも数十人、学年で考えると数百人。
それを何年も繰り返してるのですから。

あなたがかつてのクラスメイト全ての顔と名前を思い出すことができないように、先生の記憶が薄れてしまっているかも。

だからこそタイトルに必要な情報を盛り込み、件名を見てあなたのことを思い出してもらえるメールにしておきたいですね。

連絡をしてきた理由を書く

昔の知り合いからの突然の連絡は、人によっては「連絡をしてきた理由」を考えてしまうもの。
理由や意図を変な方向に勘繰ってしまったり、様々な想像を巡らせたりする場合があるかもしれません。

だからこそあなたがなぜ連絡しようと思ったのか、理由と意図を明確に示しておきましょう。

●友達と会った時に先生の名前が出た
●お世話になったのに、近況報告が全くできていないことが心残りだった
●ネットやSNSで先生の名前を見かけた
●昔の学校生活の様子を夢に見た

何かしら理由があれば安心してもらえるので、なぜ連絡をとろうと思ったのか、その理由やきっかけを文章にしてください。

最後には署名も忘れずに

メールの文章の最後にはあなたの名前を忘れずに書いておきましょう。

あなたの氏名と合わせて、

●連絡の取れるメールアドレス
●電話番号
●住所(学生の時の住まいと変わっているなどの必要があれば)
●結婚等で名前が変わっているなら現在の姓

こうすることで先生の方から連絡を取る際にとてもわかりやすくなるのでオススメです。

先生に送るメールの文面例

先生 恩師 久しぶりのメール
最後に例として、実際に私が送ったメールを挙げさせていただきます。

・中学生のときにお世話になった先生に送るメール
・先生には部活動で3年お世話になった
・中学校を卒業してからはお会いしていない
・ネットでたまたま先生のお名前を見かけ連絡を取ろうと思った
・今は学校を退職しガラスクラフトの工房を開かれているとのことで、一度工房の方へお伺いしたいと思っている

状況は少し特殊かもしれませんが、適宜差し替えて参考にしていただければと思います。

 

● ● ●

 

件名:「ご無沙汰しております。在学中にお世話になりました○○です(○○中学 美術部)」

 

○○ ○○先生

大変ご無沙汰しております。
○○中学部で美術部だった○○と申します。
在学中、先生には大変お世話になりました。
もう20年くらい前のことになりますので、覚えていらっしゃらないかもしれませんが・・・

「○○ ○○」で検索していたところ、偶然にも先生のお名前を見つけ、とても懐かしく思いメールさせていただきました。
今はガラス工房をひらいていらっしゃるのですね。

工房のホームページやブログを拝見し、
昔と変わらず精力的に活躍されている先生のお姿を見ることができ嬉しく思っています。

もしよろしければ生徒として、ガラスクラフト教室のコースを受けてみたいのですが、予約状況はどのようになっておりますでしょうか?
その際に、ゆっくりお話しできれば嬉しいです。

お忙しいところ恐縮ではありますが、ご返信いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――

○○ ○○(名前)

メールアドレス:○○

電話番号:○○

――――――――――――――――――――――

● ● ●

このケースでは割愛しましたが、「先生のおかげで元気にやっています」という内容でしたら署名の欄に合わせて

●通っている大学(大学名や学部、何年なのか)
●所属している会社(会社名と会社の所在地、会社の電話番号など)

を付け加えるのもよいでしょう。

さいごに

上記のメールをお送りしたところ、その日の夜に先生から返信がありました。
そして何度かのやり取りを経て、来週にお時間を取っていただき、お話しをする機会を得ることができたのです。

正直、先生から返信があるまでは「久しぶりなのにいきなり連絡をとってもよいものか」「変な文章の言い回し、失礼な表現などなかったか」など、不安や戸惑いの気持ちが頭の片隅に居座っていました。

結果として、先生にメールを送ってよかったと心から思っています。

お世話になった先生、恩師に会いたくなることは誰にでもありますよね。

お世話になったからこそ会ってお話しがしたい。
だけど期間が空いているからどう連絡を取っていいかわからない・・・

ですがメールに尊敬の気持ちと感謝の想いを込め、丁寧に書けば先生もそれに応えてくれるはずです。

久しぶりに先生に連絡を取ってもよいものか、どんな文章を書けばよいのか。
困ったり悩んでいるあなたのお力になれれば幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
また来てね!