今日、スマホを触っていた時のこと。
私のスマホに着信がありました。
番号に目をやると「+1」から始まる見慣れない電話番号が!
この時は出ずに放置して事なきを得ました。
ですが今年になって「+1」「+44」から始まる、見慣れない電話番号からの着信が増えてきているようです…!
今回は「+1」「+44」から始まる電話番号について、その正体と対応、出てしまった場合の対処法について調べてみました!
(※画像はAIで出力したイメージです)
「+1」から始まる電話番号は一体どこから?
今日、昼間に情報収集のためSNSを巡回していた時のことです。普段は鳴らない私のスマホに着信がありました。
もっぱらLINEかチャットワーク、SNSのDMでやり取りをしているので、電話が鳴ること自体がとても珍しいわけです。
まあかかってくる電話の要件も、どこから番号を見つけてきたのか、ほとんどが営業か売込みなんですけど。
どこからかかってきたのかなと番号に目をやると、「+1」から始まる見慣れない電話番号が!
もともと電話でのやり取りが嫌いなので、鳴りやむまで放置。
その後に番号をネット検索すると…
思っていた通り海外からの着信でした。
「+1」から始まる電話番号はアメリカ合衆国またはカナダ、
「+44」から始まる電話番号は英国からの着信です。
そして同時に、詐欺の危険性があるので出てはいけないと書かれていました。
質問掲示板でも同様の声が
他にも同じような人がいるんじゃないかと調べてみると、Yahoo知恵袋で何件か質問を見つけました。一部を抜粋すると、
●+1 で始まる電話番号から何回もかかってくるのですが、一体何なのでしょうか?
●+1から始まる電話番号から電話が続いてます。
最初にあったのが7月20日で3回かかってきてそれぞれ微妙に番号が違いました。
●+1から始まる電話番号が最近になってめっちゃかかってくるんですけど何かわかる方いますか。
●+1から始まる電話番号が先週からかかってきてずっと毎日かかってきます。執拗にかかってくる上、昨日はメッセージの方にも通知がきてしまいました。メッセージの電話番号はデタラメな電話番号で怖くなりました。
このように、身に覚えのない電話番号から繰り返しかかってくることに困っている様子です…
「+1」から始まる電話番号からの着信への対応法ですが、先述の通り、詐欺の危険性があるので絶対に出てはいけません。
電話に出てしまうことで特殊詐欺に引っ掛かったり、折り返し電話をかけることで高額な通話料を請求される事件が実際に起こっているからです。
2023年から被害が急増!特殊詐欺にご注意を
「+1」などの国際電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が今年、特に7月になってから急増しています。詐欺グループがアプリを使い、国内の規制が及びにくい国際電話として発信しているものとみられています。
実際に9月に起こった事件の概要を紹介しましょう。
●2023年9月初旬、香川県に住む60歳代女性の携帯電話に、「+1」で始まる番号から着信が入る。
●出ると「サイト利用料金が1年間未納。詳細を聞くには『1』を押して」と自動音声の案内が流れた。
●指示通りに番号を選択すると、電話事業者の担当者を名乗る男が登場。「今日中に支払わないと民事訴訟を考えている」と伝え、未納料金の支払いとして電子マネーの購入を指示。
●女性はコンビニで30万円分を購入し、だまし取られたという。
各電話事業者は警察からの依頼を受けて、詐欺に使われた電話番号を利用停止にしています。
この対策を避けるため、詐欺グループが国内から国際電話番号を使って電話をかけるという手口を使うようになりました。
アプリを使えば、どこからでも国際電話番号を取得して電話をすることができるようになるからです。
香川県警によると、昨年は被害が1件だけでした。
ですが今年1〜6月は計4件、さらに7〜9月には11件に急増。
被害総額は250万円に上るとのことです。
いずれの手口も携帯電話に着信があり、仲には友人らに指摘されるまで気づかず、同様の手口で複数回、金をだまし取られた被害者もいるそうです。
国際ワン切り詐欺にご用心!
国際電話のフリをした特殊詐欺だけではなく、「国際ワン切り詐欺」という詐欺にも注意が必要です。同じように海外の電話番号で自身の携帯電話に着信があり、応答したとしてもすぐに切れてしまう。
もし折り返してしまうと、その時に高額な通話料が請求されてしまうというのが国際ワン切り詐欺の手口です。
国内電話と同じく料金が発生するのは発信者側。
国際電話でも、日本国内で電話を受けた場合は、受けた側の人に課金されることはありません。
しかし国際電話を掛ける時は、まず日本国内の携帯電話から通話料を請求され、その一部が海外の電話会社に支払われます。
折り返した時に電話代がいくらになるかは海外の電話会社次第なのですが、その電話会社が犯罪グループと結託しているという可能性があるのです。
折り返し電話を掛けさせるのがねらいの国際ワン切り詐欺。
折り返し電話をかけると「しばらくお待ちください」などというガイダンスが流れて、指示に従って30秒待機しただけで、数百円もの料金が課金されるケースもあります。
こういった事情があるため、心当たりのない国際電話には出ないようにしてください。
もし仮に出てしまったとしても絶対に折り返さないように注意してくださいね!
海外からの電話は無視でOK!
特殊詐欺にしても、国際ワン切り詐欺にしても、身に覚えのない電話番号は無視すること。
電話に出ないこと、折り返さないことに徹するのが賢明です。
ここで気になるのは自分の携帯の電話番号が流出したのではないかということ。
電話番号だけならいざ知らず、名前や住所などの個人情報、クレジットカードの番号などが誰かに知られてしまう危険性があるとしたら大問題ですよね。
安心してください。
相手は所構わずかけていて、たまたまあなたの電話番号に行き当たっただけです。
この手の詐欺の電話は、単にコンピューターでランダムに番号を作って、適当に掛けているだけのこと。
11桁ある日本の電話番号だって、言ってみれば1億通りの数字の羅列。
何回もトライし続けた結果、偶然あなたの電話が繋がっただけです。
日本の電話番号の仕組みは、総務省のサイトで全世界に向けて公開されています。
ですのであなたの番号に着信しても何ら不思議ではありません。
気になるようであれば、かかってくる度に着信拒否に設定しましょう。
一度電話に出るとその番号が有効であることを相手に知られてしまうので、また電話が掛かる可能性があるからです。
ただYahoo知恵袋を読むと「毎回違う番号からかかってくる」という書き込みもあるので、その場合は防ぎようがないのですが…。
被害にあった場合は消費生活センターへ
心当たりのない海外からの着信は出ないで放置すること。そして絶対に折り返さないことです。
ですがそうとは知らず、折り返し電話をかけてしまったり、さらには被害に遭ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
このような場合は、早めに消費生活センターに相談してください!
消費生活センターにはそういった詐欺被害に関する相談が多く寄せられているので、不安があればいつでも利用しましょう。
また消費者ホットライン188も使用できます。
(188「いやや」と覚えるといいらしい。)
ホットラインに電話をかけると、居住地の郵便番号7桁を入力するように求められます。
郵便番号を入力すると、最寄りの市区町村の消費生活センター、もしくは消費生活窓口に繋がるので、不審な電話について相談してもらえればと思います。
この記事のまとめ!
●「+1」から始まる電話番号はアメリカ合衆国またはカナダ、「+44」から始まる電話番号は英国からの着信。●国際電話番号を悪用した特殊詐欺または国際ワン切り詐欺の可能性があり、今年に入ってから被害が急増している。
●心当たりのない海外からの着信は出ないで放置、そして絶対に折り返さないこと。
●所構わずかけているだけなので、個人情報漏洩の可能性は低い。
●被害に遭ってしまった場合は消費生活センターに相談を!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また来てね!