兵庫県尼崎市、国道2号線沿いの住宅街の中に、その博物館は建っています。
シャレコーベミュージアム
「世界初!頭蓋骨博物館」と外壁に銘打たれたシャレコーベミュージアムは、
住宅地の中にひっそりと、
しかし隠しきれない存在感を放ちながら佇んでいます。
バスに乗って移動している時に景色を見ていたら、いきなり骸骨が見えてびっくりしたよ
かねてから興味のあったシャレコーベミュージアムに行ってきたので紹介します。
館長の骸骨への愛が溢れすぎていて面白すぎる!
この記事の目次
シャレコーベミュージアムとは

シャレコーベとは髑髏、白骨化した人間の頭蓋骨のこと。
シャレコーベミュージアム(Skull Museum)は兵庫県尼崎市にある、頭蓋骨や骸骨にまつわるものを集めた個人博物館です。
(個人で運営されているので、開館日は日曜日のみとなっております。)
頭蓋骨だけを集めた博物館は世界初なんだとか。
展示されているのは、館長が30年以上かけて収集・保管してきた骸骨にまつわるコレクションたち。
本物の頭蓋骨や美術品、絵画、ヒト古代骨から現代までの頭蓋骨のレプリカ、骸骨をモチーフにした生活用品など、古今東西を問わず収められています。
中でも、クリスタル・スカルやペルーの変形頭蓋骨など、他では見ることができない貴重なアイテムも展示されています。
いざシャレコーベミュージアムへ
シャレコーベミュージアムには駐車場がないとのことなので、電車とバスを乗り継いで行きました。阪神電鉄・尼崎駅よりバスに乗り「南浜田」で下車。
ホームページでは「尼崎センタープール」下車と案内がありましたが、「南浜田」の方がわかりやすいように思います。
しばらく国道に沿って歩くと、壁面に骸骨のモニュメントがくっついた建物が目に飛び込んできます。

これはヒトの起源と言われているサヘラントロプスを象ったもの。
カーポートの下をくぐり、館内に進みます。
この外観である。

本当に骸骨が好きなんですね。
なんでも自宅を3000万円かけて、骸骨の形に改装したのだそうです。
世の中にはいろんな大人がいるなぁ・・・
入館料の500円を受付の人に払って中に入ります。
(入館料は中学生以上500円、小学生なら200円になります)
館内の“撮影は原則禁止”と書いてありましたので、館内の写真はありません・・・
後にシャレコーベミュージアムを訪れた人の記事を読んで、
撮影は、1階の一部のみOKだと書いているのですが
「何でも撮っていいですよ〜」と言われ
ちょっとだけ撮りました。
と、写真撮影ができたらしいことが書かれていました。
残念・・・!
どうやら友達に見せる、ブログに掲載する程度なら「宣伝になるから」と写真を撮ってもいいとOKされるっぽいです。
ですが商用目的の撮影だったり、プロの機材を持ち込んでの撮影は不可とのこと。
写真を撮りたいなと思ったら、必ず係の方に許可をとってくださいね!
館内の写真が手元にないので、紹介にあたり、公式ホームページの写真をいくつか使わせていただきます。
シャレコーベミュージアムは三階建てで、
1階の「生活展」
2階の「子どもの世界展」
2階と3階にまたがる「世界の文化展」
3階の「人類考古学 頭蓋骨学展」
同じく3階の「美術品展」「装飾品展」
画像は全て公式ホームページ(http://skull-museum.jp)より引用
このように、各階にテーマとコーナーがあり、所狭しと頭蓋骨や骸骨のグッズが並べられています。
私は部族が祭りで使うような仮面が大好きなので、「世界の文化展」で一番テンションがあがりました!
館長の河本圭司さんってどんな人?
館長って何者?

画像は公式ホームページ(http://skull-museum.jp)より引用
所蔵品の量とバリエーションに圧倒された後、こんなことが頭をよぎります。
「館長って何者?」
シャレコーベミュージアム館長の河本圭司さんは、
元・関西医科大学脳神経外科教授で、現在は同大学の名誉教授をされています。
脳神経外科の権威であり、頭蓋骨に関する新しい学問体系を提唱されているすごい方なのです。
本も何冊か出版されており、私も買って読みました。
何気にサイン入りです!
シャレコーベを集めるきっかけ
シャレコーベを集めるきっかけとなったのは、今から30年ほど前。河本さんが国際学会でサンフランシスコを訪れた際に“あるもの”に出会いました。
それはパプアニューギニアで作られた、目にビー玉が入り、小さなドクロのメタルで装飾されている本物のシャレコーベでした。
このように、目の中にビー玉が入ったものは、このシャレコーベにしかみられない・・・!
河本さんはこのとき、全身に電気が走るような衝撃があったと語っておられます。
そのシャレコーベを自宅に持ち帰ったところ、家庭内に色々と不幸が起こるように。
ご家族から非難されたため、わざわざお祓いにまで行った代物だそうです。
いやいやいや!
明らかに呪われるじゃん!!
しかし不思議なもので、このシャレコーベを手に入れてから、シャレコーベをコレクションするようになるのです。
シャレコーベや骸骨は死を象徴するもの。
死の象徴を見つめることで、反対の”生”について考えて欲しい。
そんな思いからシャレコーベミュージアムを作られたのだと語られています。
”メメント・モリ”(死を思え)という事でしょうか。
現在、シャレコーベのコレクションは7000点を越えており、1万点になったらギネス申請をしようと考えておられるそうです。
ミニ講演や面会、イベントについて

シャレコーベミュージアムは個人で運営されている博物館なので、毎週日曜日のみ開館しています。
(※年末年始は日曜日であっても休館することがあるのでご注意ください)
ですが、事前にメールにて予約すれば、
館長の河本さんと面会することができるようですし、
英語での案内もしてくれるようです。
人のブログを読んでいると、河本さんが対応してくれたという記事がありました。
運とタイミングが良ければ案内してくださることもあるようですね。
また、午後2時からはミニ講演として、30分ほど河本さんがシャレコーベにまつわる講演をしてくださいます。
私が訪れた時は、ペルーの頭蓋骨とネアンデルタール人について語っておられました。
毎年ハロウィンの時期にはイベントを開催しており、
他の時期でも、地元のアーティストを招いてのイベントを不定期に行っているようです。
訪問の予定がおありなら、事前にホームページやフェイスブックを確認されることをお薦めします。
面白かったので、また来ようと思います
おわりに
シャレコーベミュージアムは、ゆっくり見て歩いて所要時間は1時間程度。午後2時から始まるミニ講演は、順番に座席が埋まっていくので、少し前に入館して待機しておくのがよろしいかと思います。
好きだという気持ちは本当に強いんだなと思わせてくれる、
シャレコーベへの愛に溢れた博物館でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
シャレコーベミュージアムの情報
シャレコーベ ミュージアム〒660-0062 兵庫県尼崎市浜田町5丁目
開館日 日曜日のみ
開館時間 10:00~17:00
入館料 中学生以上 500円 小学生 200円
ホームページ: http://skull-museum.jp
アクセス
国道2号線 河本歯科隣 尼崎南署西分庁舎から東100m
自動車 : 名神・尼崎ICから15分 阪神高速・尼崎東出口から15分
J R : 立花駅からタクシーで6分 歩いて15分
阪神電車: 尼崎センタープール下車 タクシーで5分、歩いて15分
駐車場 : 館内にはありませんので、近くの有料駐車場をご利用ください