頭痛に効くツボを押して後頭部や目の奥で脈打つ急な痛みを緩和する方法

頭痛に効くツボ

「あ、痛っ・・・」

 

自宅までの帰りの電車の中で、急な頭痛に襲われました。

 

眼の後ろあたりでズキズキと脈打つ鈍い痛み。

耐えられないほどの痛みではないとはいえ、やはり不快ではあります。

しかしこの時は頭痛薬を持ち合わせておらず、電車の中なので薬を買いにいくわけにもいきません。

 

「何とかならないか・・・」

そう思い、その場で調べたのが頭痛に効くツボでした。

とっさにツボをいくつか試し、お陰様でこの日は無事に帰宅することができました。

 

私の場合は薬を持ち歩いていないという不注意でしたが、

普段から頭痛の薬を持ち歩いている人でも、

頭痛が起きたのが仕事や授業の最中ですぐに薬を飲める状況ではないなんてこともあり得るかもしれません。

あるいはあまり薬に頼りたくないという人もいらっしゃるでしょう。

 

仕事や勉強の他、パソコンやスマートフォンで目を酷使している現代人。

同じ姿勢を長時間とり続けていることで起こる「緊張性頭痛」が最近増えてきているそうです。

 

急に襲い掛かってきた頭痛への対処法に、

頭痛はイヤだけど薬にも頼りたくないという人に、

 

今回は刺激することで頭痛が改善される頭痛に効くツボについて紹介したいと思います。

 

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どうしてツボが頭痛に効くの?

頭痛に効くツボ デスクワーク
仕事や家事、勉強など、長い時間同じ姿勢でいると、

体の筋肉が緊張して血液の流れが悪くなり、肩がこったり頭痛がしたりします。

 

最近ではパソコンやスマートフォンを使用で目を酷使した結果、目の奥が重く感じる・・・なんて人も。

月に数回~毎日あなたを苦しめる慢性的な頭痛で、もっとも多いのがこの緊張型頭痛です。

 

頭がしめつけられるような痛みがする

後頭部から首筋にかけてズキズキと痛む

頭が重いように感じたり圧迫感が続く

首や肩のこり、目の奥の痛みがある

 

激しい痛みに襲われる片頭痛に対し、中程度の痛みが続くのが緊張型頭痛の特徴です。

 

肉体的ストレスや精神的ストレスから筋肉が緊張してしまい、

血流が悪くなると、筋肉に老廃物がたまってしまいます。

たまった老廃物が周囲の神経を刺激し、痛みや不快感が引き起こされてしまうのです。

 

緊張型頭痛を防ぐためには、肩こりを悪化させないことが重要。

 

そのためには肩や首を蒸しタオルやカイロで温めたり、

軽い運動やストレッチをこまめに行ったり、

そして血の流れをスムーズにするツボ押しが効果的なのです。

 

片頭痛持ちの方は要注意!

頭痛に効くツボ 片頭痛 偏頭痛
さきほどお話ししたとおり、緊張型頭痛の場合はツボを押して血流をよくすることで痛みをやわらげることができます。

 

ですが片頭痛持ちの方は要注意!

あなたの頭痛のタイプが片頭痛だった場合、血流がよくなると痛みがひどくなる危険性があるのです。

 

片頭痛(偏頭痛とも書きます)には次のような特徴があります。

 

ズキンズキンと脈拍に合わせて痛む

頭の片側、あるいは両側が痛む

吐き気をもよおすほど痛むことがある

体を動かすと痛みが強くなる

 

偏頭痛とは、何らかの理由で脳の血管が広がることで周りの神経を刺激し、

その刺激で発生する炎症物質が、さらに血管を拡張することで起こります。

片頭痛の人は血流が良くなってしまうと痛みがひどくなってしまうのです。

 

ですから片頭痛持ちの方は血流を良くするツボを押してはいけません。

ツボを刺激して血流を良くしてしまうと、痛みの原因となる炎症物質をさらに拡散してしまうことになり逆効果になります。

 

片頭痛持ちの方は血流を良くするツボや頭にあるツボを押すのは避け、

手にある万能のツボ「合谷」を刺激するようにしましょう。

合谷の場所や効果については後ほど詳しくお話ししますね。

 

頭痛に効くツボ

ツボの押し方

頭痛に効くツボ ツボの押し方
ツボ押しには、筋肉の疲れをとり、血流を良くする効果があります。

 

ツボ押しの際は体の緊張を解き、リラックスした状態で行います。

グリグリ!と力まかせではなく、ゆっくりと押し込むように、

ちょっと痛いけど気持ちいいくらいの力加減で押しましょう。

 

力を入れる時に息を吐き力を抜く時に息を吸います

3~5秒ほど圧を加えたら指を離します。

 

やりすぎると気分を悪くしたり、皮膚を傷つけてしまったり「揉み返し」が来たりします。

痛みや症状の様子を見ながら行いましょう。

 

 

頭痛に効くとされているツボはたくさんありますので、

代表的なツボの場所と効果について紹介します。

 

百会(ひゃくえ)

百会はちょうど頭のてっぺんあたりにあるツボのこと。

刺激すると頭の痛みを和らげることができるツボとして有名です。

 

小学生のころ、同級生の男の子たちが「ゲリになるツボ」とか言って、頭のつむじあたりを押したりしていませんでしたか?

 

実際には「ゲリになる」とされるツボは存在せず、つむじ付近にあるのが百会というツボなのです。

 

むしろ体調を整えるツボのはずなのですが・・・

何がどうなって「ゲリになるツボ」と呼ばれるようになったのかは不明です。

 

百会の場所両耳を結ぶ線と体の中心線が交わるところ、頭頂部あたりにあります。

ツボを刺激するときは、両手の中指を重ねてツボにあて、真っすぐ下に向かって押しましょう。

 

ゆっくり、そして少し強めに押していきます。

押して、少し緩めて、また押して・・・をくり返します。

3~5分ほど呼吸に合わせて押し続けていると、効果が現れてくるといわれています。

 

頭部の血流を促進して、頭痛を和らげる効果があります。

頭痛、肩こり、鼻づまり、眼精疲労、自律神経を整えるという効果があります。

 

天柱(てんちゅう)

天柱
頭の後ろに手を伸ばしてみて下さい。

首と後頭部の境目あたりに太い二本の筋肉があるのがお分かりでしょうか。

その太い二本の筋肉の外側にある左右のくぼみが天柱です。

 

後頭部で両手を組み、天柱に親指をあてたまま頭を後ろに傾け、ツボをぐ~っと強く押します。

親指をあて、他の指は頭を包み込むようにして押しましょう。

 

天柱は、頭や首に関する症状に広く効果のあるツボです。

頭痛はもちろんのこと、鼻づまり、鼻血、耳鳴り、むちうち症、寝違え、のぼせなどに加え、

疲労、むくみ、だるさ、冷えなどの改善にも効果があります

頭全体が重だるいような、慢性的な痛みにおすすめのツボです。

 

風池(ふうち)

風池
風池慢性頭痛に効果があるツボです。

 

左右の耳の後ろにあたりに手をやってみてください。

指に骨があたっているのがお分かりでしょうか。

そこからさらに指2本分内側に進んだ辺り、ちょうど髪の生え際付近に風池があります。

 

風池に親指をあて、息を吐きながら5秒かけて頭をゆっくり後ろに倒していきます。

親指が、グーッと風池のツボに押すように入っていきます。

押した後に少し緩めて、また押して・・・をくり返します。

 

左右それぞれ、2~3分程度行ってください。

両手で同時に押しても構いません。

首周りの筋肉がほぐれ、頭がスッキリしてくるはずです。

 

風池は頭痛、肩や首のこり、鼻づまり、のぼせなどに効果があり、

自律神経を整える役割もあるので、二日酔いが原因の頭痛をやわらげるにも適しています。

 

攅竹(さんちく)

目の奥に痛みを感じる、目が疲れていると感じるタイプの頭痛の場合は、

眉間にある攅竹というツボをつまむように刺激してください。

 

攅竹は眉頭のすぐ下にあります。

 

この2ヶ所を親指でぎゅっと押すと痛みが和らぐとされ、

ゆっくりマッサージするように刺激すると効果的です。

 

印堂(いんどう)

印堂
印堂眉間の真ん中にあるツボです。

 

痛みに効くツボで、

中指か人差し指で30秒ほど優しく押してください。

あまり強い力で押してはいけません。

 

あまり効果が感じられなかったら、5分ほど経ってからもう一度ツボ押しを試してみましょう。

 

頭痛や鼻炎、眼精疲労、不眠などに効果があるツボとされています。

 

太陽(たいよう)

太陽は眼に関係するツボで、

目の奥がずーんと重くなるような眼精疲労、そして頭痛に効果があるツボです。

 

太陽の場所目尻とこめかみの中間にあるくぼみの部分にあります。

指を目尻から耳側にむかって水平になぞったときに、へこんでいる部分があるのがわかりますか?

そこにあるのが太陽です。

 

デスクワークや勉強の最中など、

目を酷使して疲れたときに両方の親指または中指を使い、ゆっくりと力を入れてツボを押してください。

 

あまり力を入れて強く押すと、揉み返しがくる場合があるので要注意。

指は肌に垂直にあたるようにして押してみましょう。

 

肩井(けんせい)

肩井首と肩先の真ん中にあるツボで、

刺激すると体の血行を促進し、頭痛だけでなく肩こりにも効果のあるツボです。

 

肩井の場所首の付け根(後ろ髪の生え際)と肩先を結んだちょうど真ん中あたり、肩の筋肉の中心にあります。

手を反対の方の肩に置き、中指があたる位置を身体の中心に向かって、ぐっと押したり、もみほぐしたりするといいでしょう。

 

頭痛の他に、首や肩のこり、寝違え、目、耳、歯痛などに効果があり、

全身の血行を促進するため冷え症にも効果があるとされています。

 

合谷(ごうこく)


合谷万能のツボと呼ばれ、手の甲の親指と人差し指の骨が交差する谷間にあります。

水かきの奥にあるといえばイメージしやすいでしょうか。

おそらく簡単に見つかると思います。

 

20秒程度こぶしを握ってから、合谷を押します

反対側の手の親指と人差し指で、両方のツボを挟むようにして、力を入れながら押しほぐしてください。

 

力の入れすぎに注意しながら心地よさを感じられる程度の力で、3秒程度の圧迫を数分繰り返してください。

痛いような気持ちいいような、そんな感じの力加減で刺激しましょう。

 

合谷には体全体の痛みを和らげ、バランスを整える働きがあります。

先にお話しした通り、片頭痛持ちの方にも試していただけるツボです。

 

合谷は頭痛のみならず、歯痛や腹痛、生理痛にも効果があるツボと言われているので、普段から揉みほぐしておきたいツボの一つです。

 

おわりに

頭痛に効くとされているツボについて紹介してまいりました。

 

冒頭でお話しした私の頭痛は、天注・風池・攅竹・太陽の順で揉みほぐしていったところ、

電車を降りるときには随分と楽になっていました。

 

慢性的に頭痛があると自覚されているなら、治療薬を切らさないようにされるのが一番安心でしょう。

 

ですが、急な頭痛に見舞われるも

治療薬を持ち合わせていない時や、

仕事中や授業中などで薬をすぐに飲めないような時に、

辛い痛みに対処する方法としてツボ押しを使っていただけたらと思います。

 

あなたの人生のお役に立てたなら幸いです。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。