切ってはいけない呪いの木 山梨県初鹿野諏訪神社の御神木の祟りが怖すぎる

御神木

※アイキャッチ画像はイメージであり、本記事で扱う御神木とは関係ありません※

 

公園に散歩に行ったり、部屋に観葉植物を置いたり。

植物の緑に癒しを求める人はたくさんいます。

 

しかし植物には、人を癒すというやさしい力を持つと同時に、

恐ろしい”祟りの力”を持つ場合もあるのです。

 

たとえば、

●木を切ろうとすると事故が立て続きに起こり計画が頓挫した

●御神木を避けて道路や建物を作ることになった

 

こんな植物にまつわる不思議な話を耳にしたことはありませんか?

 

そうした御神木の中でも、最も祟りの力が強いといわれている木が山梨県に存在します。

今回はJRや教育委員会も恐れる「御神木の祟り」について紹介しましょう。






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山梨県初鹿野諏訪大社にある朴の木

その神社は、国道から甲斐大和駅へ向かう坂の下という場所にあります。

山梨県甲州市大和町宮本にある諏訪神社。

 

この周辺には諏訪神社はたくさんあるため、他と区別するために地名から初鹿野諏訪神社」と呼称されているようです。

 

初鹿野諏訪神社は一見するとごく普通の無人の神社。

 

初鹿野諏訪神社

山梨県甲州市観光協会より画像引用

 

本殿は県指定の文化財となっており、その周囲に刻まれた多くの彫刻は価値の高いものです。

この神社の本殿の裏に問題となる朴の木があります。

 

諏訪大社と諏訪神社

より画像引用

 

朴の木も、見ているだけなら何の変哲のない木なのですが・・・

 

その朴の木は力が強すぎて、伐採などはもっての他

景観を保つために枝打ちをすることはおろか、

落ちた葉を粗末に扱うだけでも命の危険があるといわれています。

 

地元では、触れることは絶対のタブーとされている御神木なのです。

 

語り継がれる朴の木の祟り

それでは今までどのような祟りがあったのでしょうか。

朴の木の祟りとされるエピソードを紹介しましょう。

朴の葉を使って村が全滅

初鹿野諏訪神社の向かって左手脇にはJRが通っています。

この場所に線路が通ったのは明治36年、それから2年後に起きた事件です。

 

近くの集落で端午の節句のお祝いを行うことになりました。

この地域には柏の木がなかったため、風習として、朴の葉を柏餅を包む葉の代用に使っていました。

 

「ご神木とは言え、落ちている葉っぱなら大丈夫だろう・・・」

そう思った集落の人々は、この神社の朴の木の葉を使って餅を包み、端午の節句をお祝いしました。

 

すると・・・

ほどなくして流行り病が村を襲い、その村の住民はほぼ全滅したといわれています。

 

朴の木の枝払いに携わった作業員の事故

そして時代が下り、昭和28年(1953年)。

 

先のエピソードから「御神木に触れてはならない」という認識はあったものの、

長い間手入れされていなかったため、朴の木の枝葉が成長して線路にまで伸び、

中央本線の架線に枝が触れて危険だということで、枝払いを行うことになりました

 

そのとき作業を担当した6人の作業員のうち、4人が死亡したのだそうです。

作業中に線路を歩いている時、背後から列車に追突され命を落としたといわれています。

さらに枝払いの前に祀りを行ったのですが、神官の代わりを務めた地元の人も、池で溺死するという謎の死を遂げています。

 

合わせて5名が、朴の木の枝払いの時に命を落としたのです。

 

修学旅行のバスが交通事故

そして昭和43年(1968年)、線路拡張のため御神木を撤去する計画が持ち上がりました。

その直後の6月15日の未明、大和中学の生徒を乗せた修学旅行のバスが、国道20号線韮崎バイパスで、無免許の少年の運転するトラックと正面衝突

生徒3名、教員2名、運転手1名の計6名が亡くなるという惨事が起こったのです。

 

この事件は山梨県内の新聞に大きく取り上げられ、朴の木の祟りは山梨県では知らない人がいないくらい有名になったのです。

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JRと教育委員会も恐れる「御神木の祟り」

これらの事件があったからかでしょう。

JRはこの御神木に触れることを忌避しているようです。

 

JR中央本線
 

伸びた枝が架線に当たらないように、

線路に落ちた葉を轢いてしまわないように、

現在は、この御神木が線路と接する箇所に大掛かりな金属製の囲いを設け、架線や車両が触れないようにしています

 

これはあくまでも噂ですが・・・

この金属製の囲いを作るのに2億円もの費用をかけているとのこと。

噂が本当なら、それほどの経費をかけてでも祟りを回避したいということなのでしょう。

 

そして神社にある案内板には、教育委員会の名で以下のように記してあります。

 

本殿の裏にある神木の朴の木は、二千数百年を経たといわれており、幹は幾度か枯れては根本から発芽し、現在に至っている。

この朴の木は、日本武尊がこの地に憩った折り、杖にしたものが発芽したものと伝承されている。

古来からこの神木を疎かにすると、不祥の事件が起きると信じられているので、神意に逆らわないようにしている。

平成元年三月 大和村教育委員会

 

“不祥の事件”とは、先にお話した祟りのエピソードの数々のことでしょう。

すなわち、教育委員会という公的機関が祟りの存在を認めているのです。

 

「御神木の祟り」は日本各地に存在する

昨今のスピリチュアルブームで、神木もパワースポットとして取り上げられるようになりました。

 

注連縄のある神木や、寺社内の樹木からパワーをもらおうと

●木に手で触れる

●木に抱きつく

●木を削り、一部を持って帰る

なんてことをする信じられない行動を起こす人も出てきています。

 

そういった礼を失した行動は断固するべきではありません。

神聖なものと邪悪なものは、触れてはいけないという点では共通しているのです。

その土地の神様が寛大であっても、お稲荷様のように神使や眷属が凶暴なこともあります

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そして・・・

祟りを起こすと言われている木は初鹿野諏訪神社の朴の木だけではありません

北海道や千葉県、高知県などでもそうした不思議な噂のある木があるようです。

 

この記事でお伝えしたいのは、触れてはいけないものに近づいてはいけないということ。

もし面白半分に初鹿野諏訪神社やその他の御神木に近づき、罰や祟りを受けたとしても、当サイトでは一切関知いたしません。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。