私は絵を描くのも好きですが、絵を眺めるのも大好きです。
大きな美術館に赴き、巨匠が遺した絵画や彫刻を眺めることを至福の時間と考えております。
ロンドンのナショナルギャラリーとか
アムステルダムの国立美術館とか
旅行のメインは概ね遺跡か美術館。
食費やお土産代を節約してでも、優先して美術館に足を運んでおります。
そしてこれは2年ほど前にロシアを訪れた時のこと。
世界三大美術館として名高いエルミタージュ美術館での話です。不思議な話「不思議な話」の記事一覧です。
エルミタージュ美術館
エルミタージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルグにある国立美術館です。エルミタージュとはフランス語で「隠れ家」の意味。
しかし「隠れ家」の名を冠する建築物は、その名とは大きく異なりとても広大で、
なんと部屋数1050!
直線距離にして25キロメートル!
「エルミタージュ美術館って何時間で周れるの??」
とよく質問されるのですが、
「時間」単位ではとても周ることができません。
自転車にでも乗れればいいんですけどね~。
できるだけたくさん作品を目にしたい。
そう考えた私は
人が込み合っているところや、
人の流れが滞っているところを避け、
写真を撮りながら館内を歩いていました。
美術館内は写真撮影OK!! のはずなのに
海外って、遺跡でも美術館でもフラッシュさえ焚かなければ大体が写真撮影OKなんですよ。
日本では考えられませんね~。
周囲の人も、皆が一様に、気に入った作品を写真に収めたり、
あるいは横に並んで撮影をしていました。
そんな感じで私も、絵やら展示物やら建物の内装やら、
スマホのカメラでバシャバシャ撮影していたわけです。
これまでの写真がどこか歪んでいるのはスマホで撮影したからです。
旅行に際して一眼レフのカメラを用意していたのですが、旅の途中で壊れてしまって。
うぬぅ、オリ○パスめぇ…
というわけで

何が何やらよくわかんないけど

カッコいい…!

これはとてもハラショーだ。
すると
撮影していた私に向かって、係りと思しき男性が近づいてきて、
険しい表情でこう言い放ちました。
“携帯電話を出せ”
“携帯を出せ”って、皆写真撮ってるじゃん…
海外を旅していると、写真を撮ってはいけないスポットに度々出くわします。軍事施設だったり警備が厳重なところだったり。
そうでなくともこの年は、世界のあちこちでテロが頻発していました。
人が多く集まる駅では、自動小銃で武装した警官や機動隊員を目にすることもしばしば。
そういう状況は、常識で考えてカメラを向けるべきでないのはわかるでしょう。
その他にも、景色を撮ろうとして、意図せずに一般の人がカメラに写り込んでしまうことがあります。
人によってはそれを不快に感じて、
「何を撮ってるんだ、今オレが写っただろ」
と、その場でデータの消去を求められることもありました。
“~~ cellular phone.”
最後しかまともに聞き取れませんでしたが、“携帯電話”という単語と、
係りの男性のジェスチャーから察するに、携帯を渡せと言っているようです。
(あ~、調子に乗ってマズイものを撮ってしまったかな…)
と思う心と、
(でも、他の人もみんな写真撮ってるじゃん)
という心が入り混じりながらも、言い返すことができない私。
主に語学力の面で。
没収されたらどうしよう…
そう思いながら、しぶしぶスマホを男性に渡しました。
すると男性は私のスマホをくるりと裏返し、スマホの裏側を、
正確には装着しているスマホカバーのある一点を指さしたかと思うと、
にかっと笑って、手を差し伸べてこう言いました。
“Welcome!”
指さした先にあったもの
これが私のスマホです。ケースがかなりヒビ割れておりますが

お分かりでしょうか。
私が使っているスマホカバーには、「コンパスと定規」
そう、フリーメイソンのシンボルマークがプリントしてあるのです。

もちろん私はフリーメイソンのメンバーでもなんでもないです。
ただのオカルトオタクにすぎません。
アクセサリーです。
しかしその男性はスマホカバーを見て、私が外国から旅行に来たフリーメイソンリーだと思ったのでしょうね。
同じフリーメイソンだと。
なぜその男性がフリーメイソンだと分かったかって?
だって差し出された手が、明らかに普通の握手の手の形とは違っていたんです。
普通、握手する時はこういう手の形ですよね。

しかし男性の手の形は違っていました。
咄嗟のことでちゃんと覚えていないのですが、例えるなら、
フレミングの法則のような指の向きをしていました。
フリーメイソンには、会員にしか分からない秘密のハンドサインがあるのです。
はい! 秘密のハンドサインがあることは知っています!!
でも、それがどういうサインで、どういう意味があって、どう握手を交わせばいいのかなんて知りません!
だって私は、
やりすぎ都市伝説が好きで、
MMRが愛読書で、
まともに見た海外ドラマはX-Fileくらいというだけの、
一般人なのですから…
普通の握手で応対した私に対し、男性は明らかにがっかりした表情をしていました。
うん…何かゴメンね…
世界の至るところで見かけたシンボルマーク
以上が、ロシアでフリーメイソンに会った時の話でした。フリーメイソンのシンボルマークである「コンパスと定規」
また別の場所でも見かけましたよ。

日本でも、長崎のグラバー邸に「コンパスと定規」のマークが刻まれていることは有名ですね。

その他にもポルトガルで、フリーメイソンと関係しているかも??と噂されているお城を訪れました。

そこではシンボルマークなどは特に見つからなかったのですが、
気味の悪い彫刻や、
地下60メートル繋がる螺旋階段など
とても奇妙なお城だったので、そのうち記事にしたいと思います!!