漫画界の鬼才・永井豪。
デビルマンやマジンガーZなどの作品で知られる永井豪先生は、
ギャグやSF、ロボット、伝奇、バイオレンス、そしてセクシーな作品と、
多岐にわたるジャンルで、数多くの作品を世に送り出してきました。
そんな永井豪先生の画業50年”突破”を記念して、
海遊館の隣にある大阪文化館・天保山にて「永井豪(GO)展」が開催されています。
かねてからデビルマンのファンであった私は、
永井豪展の初日に「ある理由」があって行ってきました。
その時の展示の感想や大阪文化館・天保山までのアクセスなども交えて、
永井豪展の紹介をしていきたいと思います!
※ 大阪開催の永井豪展は2018年9月24日(月)をもって終了しました ※
漫画界の鬼才・永井豪
デビルマンマジンガーZ
キューティーハニー
ハレンチ学園
獣神ライガー・・・
普段は漫画を読まないという方でも、きっとタイトルくらいは耳にしたことはあるのではないでしょうか。
ギャグやSF、ロボット、伝奇、バイオレンス、そしてセクシーな作品に至るまで、
永井豪先生の作品のジャンルは多岐にわたり、また非常に多作な漫画家として知られています。
今までに発表した作品数は350以上。
「ノンフィクションに極めて近いフィクション」と銘打った自伝作『激マン!』では、
週刊連載を同時に5本こなしていた時期があったことが語られています。
そんな永井豪先生の画業50年”突破”を記念して、大阪天保山にて「永井豪(GO)展」が開かれることとなったのです。
デビルマンがめっちゃ好きなんですよ
OVA『デビルマン 誕生編』より画像キャプチャー
特に私が強く影響を受けたのがデビルマンでした。
デビルマンは数ある永井豪先生の作品の中でも、やはり代表的にして象徴的な作品なのでしょう。
マガジンに連載していた原作と、同時進行で放送されていたテレビアニメの他に、
リメイクやリブート、実写映画などが後に次々と作られています。
最近だとNetflixにて『DEVILMAN crybaby』が放映されていましたね。
小学生の時に講談社文庫のデビルマンを買ってもらい、何度も読み返しました。
デビルマンに関するものなら、リメイクやリブート、悪名高い実写版も視聴しています。
『デビルマンレディー』も『AMON黙示録』も『crybaby』もいいんですが、
何度も繰り返し観たのがOVA版『デビルマン 誕生編・妖鳥死麗濡編』です。
テレビアニメ版とは違い、忠実に原作を映像化した作品で、1987年と1990年にそれぞれ製作・販売されました。
デビルマン誕生までを描いた『誕生編』、
ジンメンと妖鳥シレーヌの戦いを描いた『妖鳥死麗濡編』の2本で、
完結編となる3巻は発売まで告知されていたのですが、結局制作されることはなく未完となっています。
もう30年前の作品になりますが、内容はただただ美事の一言。
作画もテンポもBGMも声優さんも全てが素晴らしい・・・すみません、語彙力不足です。
家にVHSがあり、それこそテープが擦り切れるほど観ました。
2003年にはDVDが発売され、即購入。
VHSとDVDと合わせて、誇張なしで3桁に届くくらい観ているのではないでしょうか。
これほど見返したアニメはOVAのデビルマンの他には『風の谷のナウシカ』くらいです。
今思えば両方の作品とも、アニメーターの小松原一男さんが作画監督をつとめられていましたね。
デビルマンで永井豪作品に触れた私は、それから悪魔や鬼がテーマの作品、
『魔王ダンテ』や『手天童子』などを繰り返し読んでいました。
大阪文化館・天保山までの行き方
それでは永井豪展の会場となる大阪文化館・天保山までの行き方を紹介します。大阪文化館・天保山の最寄り駅は大阪市営地下鉄中央線の「大阪港駅」になります。
「大阪港駅」で下車していただいて、1・2番出口から外へ出ます。
そのまま真っすぐ5分ほど歩いていただき、突き当たりを左へ。
すると天保山の名所・大観覧車が見えてきます。

唐突に表れる、レゴブロックで作られた巨大なキリン。
大観覧車と商業施設の「天保山マーケットプレイス」を右手に見ながら通り過ぎると、
目の前に海遊館があります。

これは「海遊館と永井豪展 セット券」の看板を撮ったもの。
何だか海遊館ってマジンガーに似ている気がしてきます。
ちょっと意識しすぎでしょうか・・・?
大阪文化館・天保山は海遊館の左隣にあります。

大阪文化館・天保山は海遊館のすぐ隣にあるので、
行く途中で案内がわからなくなっても、観光客っぽい人の流れについて行けば辿りつけると思います。
永井豪(GO)展はこんな感じ

大阪文化館・天保山に入る右側の自動ドアを抜けると大きなマジンガーZの胸像が迎えてくれます。
これはテンションが上がりますね。
事前にチケットを買っていない人は、この階でチケットを購入することになります。
大きな荷物のある方は、左側の自動ドア(マジンガーZの胸像、チケット売り場ではない方)にロッカーがありますので、そちらで荷物を預けてください。
暗証番号を決めるタイプのロッカーで、お金も鍵もいらないのはとても便利です。
ですが・・・どこのロッカーに預けたのか、ロッカーの番号を忘れると大変なことになります。
ロッカーの番号、そして暗証番号はくれぐれも忘れないようにしてくださいね!
エスカレーターを上がって展示会場へ。
展示会場までの途中で、関係各所から贈られたお祝いの花束が飾られていました。

アニソン界の帝王・水木一郎さんの名前が見えたので思わず撮影。
これはテンションが上がりますね。
永井豪先生の画業50年突破を記念した永井豪展では、
デビュー作から最新作までの貴重な直筆マンガ原稿やカラーイラストなど600点以上を、
第1章 鬼・悪魔の黙示録
第2章 ヒロイン・ヒロイックサーガ
第3章 笑撃奇譚
第4章 魔神伝説
のジャンルにわけて展示・紹介しています。
かなり大雑把に説明してしまうと、
「デビルマン」→「キューティーハニー」→「ギャグ漫画」→「マジンガーZ」
を中心とした作品群の流れで展示してあります。
一部複製もありましたが、昔の漫画の原稿が今なお残っていることに驚きます。
先生のギャグ漫画はあまりよく知らなかったので、「こんなのも描いているのか・・・」と興味深く見させていただきました。
読んだことのある漫画の生原稿が展示してあると嬉しくなりますね。
展示会場は2つの階に分かれており、
下の階はマンガ原稿やカラーイラストの展示を、
上の階は『デビルマン』と『マジンガーZ』の世界観をイメージしたエリアになっています。
そして上の階の方は展示の一部が写真撮影可能となっております。
等身大のデビルマンや、

マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーなど、

世界観を印象づけるグッズが所狭しと飾られています。
私が永井豪展を訪れたのは会期の初日でしたが、まだ午前中だったのと、
数日前に台風21号で西日本が大変なことになっていたためか、
それほどお客さんの数は多くありませんでした。
だからこの日は写真撮影もゆっくりできたのですが・・・
お客さんが多くなるとこのエリアは特に込み合いそうな気がします。
会場をゆっくり眺めて、所要時間は1時間30分くらいかかりました。
その後、ミュージアムショップにてお土産を物色。
ミュージアムショップの様子も撮影できればよかったのですが、こちらは写真撮影不可でした。
●図録
●Tシャツ
●マグネット
●トートバッグ
●キューティーハニーのハニーレモンキャンディー
をお土産に買って帰りました。
応募者限定のサイン会に当選! ・・・うちの母が
私が永井豪展を訪れたのは会期初日となる9月8日でした。2日前に台風が直撃し、天保山の大観覧車は強風に煽られ逆回転していたそうです。
天候も良くないのに、なぜわざわざ初日に行ったのか。
もちろん以前から展示会を楽しみにしていたのと、
会期が短かいため早めに行っておこうと思ったのもありますが、
会期初日の9月8日には事前応募者限定のサイン会があったからです。
私も応募はしてみたのですが、残念ながら落選してしまいました・・・
ですが一緒に応募した母がサイン会に当たっていたのです。
何を隠そう母こそ永井豪先生の大ファン。
デビルマンもマジンガーZもリアルタイムで見てきた世代ですから、
ファンの年季は私よりもずっと長く、想いもずっと大きいのです。
うちにOVA版デビルマンのVHSがあったのも、母が持っていたからです。

こちらが永井豪展の図録に書いていただいた先生のサインです。
トークも宛名もないシンプルなサイン会だったそうですが、
母は憧れの先生にお会いできたことをとても喜んでいました。
おわりに 2019年9月、東京でも開催予定らしいです!
紹介してきた永井豪展ですが、大阪での会期は9月24日(月)までとなっております。ご興味のある方はお早めにどうぞ!
永井豪展の公式サイトへのURLも貼っておきますね。
画業50年”突破”記念「永井豪(GO)展」公式サイト (外部サイトへ飛びます)
「興味はあるけど大阪までは行けないよ・・・」
そんな方には朗報です!
まだ予定となっているそうですが、「永井豪展」は2019年9月より東京・上野の森美術館にて巡回予定とのことです!
東京での開催なら行けそうな方、詳しい情報は美術館からの発表をお待ちくださいませ。
永井豪先生のデビルマンを読んでいなかったら、これほどまでに神様や悪魔、鬼について興味を持つことはなかっただろうと思います。
もしかしたら、このブログを作ることもなかったかも知れないと思うと、何やら感慨深いものがありますね。
・・・・・・
ああ~、やっぱりサイン欲しかったなぁ~~。
申し込みのハガキをもっと目立つように書けばよかったと悔やみつつ、
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。