英国の首都・ロンドン。
この街は歴史と伝統のある、建物も街並みもとても美しい都市です。
ですが、物価の高さやポンド交換の手数料、入国の時に必要なお金など、
観光と滞在に非常にお金がかかる場所でもあります。
だけど心配めさるな。
ロンドンには、無料で利用できる施設がたくさんあるのです!
今回は、ロンドンを旅行した際に訪れた、無料で楽しめる観光スポットを紹介します!不思議な話「不思議な話」の記事一覧です。
キングスクロス駅 「9と3/4番線」

ヒースロー空港からロンドンに入った時に降りた駅がキングスクロス駅でした。
このキングスクロス駅は『ハリー・ポッター』シリーズで、ホグワーツ特急の始発駅として登場します。
人間には認識できない、9番線と10番線の間にあるホグワーツにつながる入り口、
「9と3/4番線」ですね。
この「9と3/4番線」が、実際に駅に再現されているのです!
もっとも、作者のJ.K.ローリングはキングスクロス駅のことをよく知らなかったのか、プラットフォームの番号を間違ってしまったらしいですが。
キングスクロス駅はロンドンオリンピックの時に大きくリニューアルされ、駅構内ではなく西コンコースに移動しています。
つまり、鉄道を利用しなくても「9と3/4番線」を目にすることができるのです。
事前に調べた情報では、少し分かりづらい場所にあるとのことでしたが、
トランクを転がしながら駅の周りを歩いてみると・・・
見つけました!

カートが壁にめり込んでいる・・・!
「9と3/4番線」を眺めるだけなら無料です。
かなり人が並んでいますが、映画のように壁に突っ込むシーンの再現写真を撮ってくれるサービスがあります。
こちらは有料で、うろ覚えですが2000円くらいかかったかと。
また、隣にはハリー・ポッターのショップもあります!

マグカップやスマホケース、マフラーやシャツなどを扱っています。
ぶっちゃけ、品揃えはUSJのハリポタエリアの方が良いかも・・・
余談ですが、日本語版ハリー・ポッターの表紙を描いた画家のサインを持っています。
大英博物館

今回の旅行のメインは、この大英博物館を隅から隅まで見て周ることでした!
だから宿泊先も、大英博物館の近くのホテルを予約したんですよ。
距離にして400メートルくらい。
大英博物館は、トリップアドバイザーでもロンドン観光で堂々の第1位!
実際に訪れるとそれも十分に納得。
展示品のレア度の高さと膨大な所蔵量に圧倒されるばかりです。
それなのに入場料は無料!
嬉しすぎる!!
じっくり見て周ると、とても時間が足りないので、
全部の展示室を早足で見て周り、気になったところで足を止め、ゆっくり鑑賞する
という風に見物していたのですが、
全ての部屋を周るのに3日かかりました!

主な見どころは、
●ロゼッタストーン
●モアイ
●エジプトのミイラ
●ラムセス2世の胸像
●パルテノン神殿の浮き彫り彫刻
などが有名ですね。
その他にも、日本に関する展示スペースがありました。嬉しい。

土器の説明のために、手塚治虫先生の『三つ目がとおる』が展示されていました。
一階の中央にお土産屋さんもあり、大英博物館のオリジナルグッズが販売されています。
3日も時間をとれないよ!っていう方は、
事前にどこを周るのか決めておき、
どの順序で周るのか、あらかじめ計画されることをお薦めします!
ナショナルギャラリー

このナショナルギャラリーもまた、ロンドンの観光名所の一つです。
西洋美術が好きな方なら、是非是非訪れていただきたい!
展示されている美術品の質はとても高く、時代としてはルネサンス以前から印象派までを隈なく展示してあります。
規模もすさまじく、所蔵している作品数は2300点以上!
時代と地域で分けられた展示室は70部屋以上!
ここも先の大英博物館と同様に、全体的には足早に見て周り、
気になった絵画はじっくり鑑賞するというスタンス。
ナショナルギャラリーは、ぐるりと一回りするのに4時間くらいかかりましたね。
ナショナルギャラリーで有名な作品というと、
●レオナルド・ダ・ヴィンチ『岩窟の聖母』
●ターナー『戦艦テレメール』
●フェルメール『ヴァージナルの前に立つ女』
でもフェルメールならこっちの絵の方が好き。

そして、
ゴッホの『ひまわり』
その他、ルノワール、モネ、クリムトなど、錚々たる画家の作品が展示してあります。
どうも英国では印象派の画家が、特に人気があるようですね。
そして、ゴッホの『ひまわり』がめちゃくちゃ好きみたいです。
何しろ、ミュージアムショップでは『ひまわり』だけで一つのコーナーができていたので。
私はフェルメールが大好きで、どれくらい好きかというと、
彼が生まれ育った場所が見たくて、オランダ・デルフトに行ってしまうくらい。
そのフェルメールは英国ではどんな扱いかと言うと・・・
絵の前に人が全然いない!
ミュージアムショップではフェルメールのグッズ、一つも無し!
まさか絵ハガキすら無いとは・・・!
何でや!!
トラファルガー広場

ナショナルギャラリーの前に広がるトラファルガー広場は、
1805年の「トラファルガーの海戦」における勝利を記念して造られました。
噴水とライオンの像が有名で、
地理的にも大英博物館と、ビッグベンやロンドンアイの間にあるためか、
多くの人が行き交い、平日などはのんびりした時間が流れているそうです。
ロンドンって、大道芸人や路上ライブしている人がすごく多いんです。
ロンドンの目抜き通りのオックスフォードストリートだと、
1ブロックごとに誰かが何かの楽器を持って、音楽を奏でて歌声を披露しています。
同じくトラファルガー広場も大道芸人が多く集う場所で、
ライブなどが催されていると道から人が溢れるほど集まるのだとか。
さて、なぜ実際に行ったのに「~そうです」と、伝聞のような書き方をしているかというと、
訪れたこの日に“超”雨が降っていたから。
私もナショナルギャラリーで買ったお土産を、
雨で濡らさないようにホテルに戻るので手一杯でした・・・
晴れた日にまた訪れたいです。
バッキンガム宮殿の衛兵交代式

ロンドンを象徴する観光スポットの一つ、バッキンガム宮殿。
世界に有名な宮殿はたくさんありますが、バッキングガム宮殿が特徴的なのは、やはり現在も使用されている王宮という点でしょう。
エリザベス女王は普段はバッキンガム宮殿に滞在して公務を行っており、
週末はウィンザー城で過ごしていると言われています。
宮殿の屋上に英国国旗、ユニオンジャックが掲げられていたら、女王は不在ということを意味しています。
と、警備のおじさんが子どもに説明していました。
ちなみに私がバッキンガム宮殿を訪れた時には屋上にユニオンジャックが立っており、
そしてウィンザー城を訪れた時にもユニオンジャックが・・・
エリザベス女王とは御縁が無いようです。
このバッキンガム宮殿は原則、関係者以外の立ち入りは認められていないのですが、
女王がスコットランドに避暑に行く期間(8月~9月)の間は一般公開されており、
その見学には料金がかかるのですが、
衛兵の交代式は料金不要で見ることができるのです!
4月~7月の間は毎日、11:30分頃
その他の時期は2日に1度、奇数の日に交代式が行われています。
デンマークやスウェーデンでも衛兵の交代を見学しましたが、
どこの国でも衛兵交代は人気があるので、
交代式の30分~1時間前にはスタンバイしておいた方がいいです!
それでも、観光にきた子どもたちには前のポジションを譲ってあげることになるし、
結局、他の観光客に押されてしまうので、
気がついたら後ろに方にいるんですけどね・・・
欧米人よ!
それでなくとも身長が高いのに
さらに自撮り棒まで使うなよ!!
中背の日本人が、何とか頑張って撮った写真がこれ。

式の時にはスターウォーズを演奏していました。
ハロッズ

世界一有名なデパート、ハロッズ。
ロンドンのお土産の定番、「ハッロズ・ベア」でも有名ですね。
ハロッズの名前は「エマ」っていうメイドの漫画で知っていました。
作中では、貴族が買い物をする高級百貨店として描かれていましたが、
しまむらのパーカーで行っちゃった・・・
確かに品揃えは高級ブランドばかり。
それでも全く庶民には手が出ない商品ばかりではありません。

1階には紅茶・コーヒーやチョコレートなどギフト用のお菓子類を取り揃えたコーナーがあり、缶に入った商品以外に量り売りもしています。
また、紅茶とお菓子コーナーの隣には食品コーナーがあって、世界中の「食」が集まっています。イギリスの家庭料理やイタリアン、インド料理、日本食に至るまで。見ているだけでも楽しめる空間です。
そして特筆すべきはその内装!
特に見逃せないのがエスカレーターで、知らずに訪れた私は圧倒されてしまいました。
こんな感じ。

エジプトを連想させるレリーフや彫刻が施されているのです!
かっこいい・・・!
余談ですが、ハロッズのロゴを見ていて、阪急百貨店のロゴにすごく似ていると思いました。
偶然?
それともやっぱり意識しているのでしょうか。
おわりに
以上、私がロンドンを旅行した時に訪れた、無料で楽しめる観光スポット6選でした!今回紹介した以外にも、V&A美術館や自然史博物館、テンプル教会やウォレス・コレクションなど、入場無料で見学できる施設が多々あります。
今度またロンドンを訪れることがあれば、そちらにも足を運びたいと思っています!