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「被災地いらなかった物リスト」まとめ 支援物資のつもりがかえって迷惑になる?

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いらなかった物リスト 千羽鶴 寄せ書き

この度の西日本豪雨を受けて、ツイッター上では被災地いらなかった物リストが話題となっています。



「被災地いらなかった物リスト」とは、2016年に起こった熊本地震直後に、

東日本大震災や他の災害を経験した方々がツイッターを通じて、

その時に不要だった物を「#被災地いらなかった物リスト」というハッシュタグにしてツイートをされていたものです。



それは被災した人から見れば納得のいく内容でした。

ですが支援物資を送った側にとっては「もらう側なのに失礼」という意見もありました。



どちらの気持ちも尊重されるべきだと思います。

そして「被災地いらなかったリスト」とありますが、単純に要不要の問題でもないと考えています。



私自身がかつて被災した身として、調べたことや感じたことを交えて「被災地いらなかったリスト」をまとめていきたいと思います。


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「被災地いらなかった物リスト」まとめ

千羽鶴・寄せ書き

いらなかった物リスト 千羽鶴 寄せ書き
支援物資として送られきて困るものとして、真っ先に名前が挙がるのが千羽鶴寄せ書きです。



千羽鶴と寄せ書きは、お見舞いやお別れの時に送る「励まし」の定番の品であるためか、送る側の思いを込めて被災地に送られるのでしょう。

その思いや気持ちはとても嬉しいものですし、心の支えにもなることでしょう。



問題なのはそうした千羽鶴や寄せ書きが被災直後に大量に届けられること。

展示や保管できるスペースには限りがあり、送られてきたものを全部を飾ることはできません。



中にはゴミ袋に詰め込まれていてグシャグシャになっていたり、

きちんと糸で止められていなくてバラバラになってしまったり。

気遣いを感じるがゆえに処分にも困ってしまいます。



災害が起きた直後の避難所には多くの人が押しかけ、各々の荷物を置く場所すらままならないほどスペースに余裕がありません。

それにまずは生きるために必要な「衣食住に関する物資が最優先となります。

そのため千羽鶴や寄せ書きはなかなか被災者の手元に届きにくいのが現実です。



しかも千羽鶴や寄せ書きを送った人の中には、

「千羽鶴を飾っているところを写真に撮って送ってほしい」

「寄せ書きに対して返事が欲しい」

なんてリクエストを付けてくる人もいるそうです。



災害が起きた直後の被災地は人手不足です。

ただでさえ混乱し忙しい状態にある被災地の人々の手をわずらわせる行為は絶対にやめましょう。



千羽鶴と寄せ書きについて補足を入れておくと、

避難所や仮設住宅が落ち着いてきた頃に送っていただけると、やはり嬉しくありがたく感じられるとのことです。

せっかく心を込めて作り、書いてもらったものですから、ゆっくり読むことができる時期に贈ってもらえると心の支えになります。



他のまとめサイトなどでは千羽鶴や寄せ書きは完全に「不要」「迷惑」としているサイトを目にします。

ですが断じて、被災した人たちを心配する支援者の気持ちまで否定するものではないのです。


食品

いらなかった物リスト おにぎり
千羽鶴・寄せ書きの項目で最優先される物資は衣食住に関するものだとお話ししました。

人は何かを食べなければ生きていけません。

ですから多くの食べ物が支援物資として送られてくるのですが、残念ながら被災地の人々を困らせてしまう食べ物もあるのです。



お米など調理が必要な食品

おにぎりや生鮮食品など消費期限が短く配布の難しい食品

賞味期限が近い・分からない・切れている食品

辛いラーメン

海外の即席麺や肉の缶詰

自家製の漬物

皮の厚い柑橘類

いつ溶けたかわからない冷凍食品

成分表がなくアレルギー対応ができない食品    など



被災直後は物流も安定しておらず、せっかく送ってもらっても届くまでの日数が通常よりも余分にかかってしまいます。

そのため日数の経過や温度によって腐敗していた場合、食中毒の原因にもなりかねません。



そして被災直後だと電気・ガス・水道といったライフラインは止まっている可能性があります。

私が被災した阪神淡路大震災では、自宅の蛇口から水を使えるようになるまで1週間以上かかりました。



お湯も沸かせず、炊飯器も電子レンジも使えない。

そんな状態ではお米やインスタントラーメンを送ってもらっても無駄にしてしまうのです。

皮の厚い柑橘類も、食べるためにナイフのような道具が必要なため被災地の支援には不適切です。



海外製の食べ物は香辛料が合わなくて食べられない人が多かったそうで、

辛いラーメンは弱ってる胃腸には刺激が強すぎます。



ライフラインの止まった被災地では「生活用水は無いもの」と考えてください。

被災地に余分な水はないのです。



インスタントラーメンに使う水より飲み水の方が重要です。

トイレの水すら流せない不衛生な状況下、お腹を壊すなどして体調を崩すと凄惨を極めます。

病院で診察してもらうこともおそらく難しい状況でしょう。



食品の扱いには十二分に慎重になる必要があるのです。


古着・毛布・布団

いらなかった物リスト 古着 ジーンズ
人が生きるのに必要なもので食べ物の次にくるものといえば着るものです。

そうして一般の方々から集められた支援物資の中に「古着」が入っていることがあるのですが、



服は新品 or 未使用品、なおかつサイズ別にして送るようにしてください



こんなことを書くと受け取る側なのに何を贅沢な!と不愉快に思われるかもしれません。

ボランティアである以上、あなたの要らない物を送るというのは間違いではありません。

綺麗に洗濯やクリーニングをして、温かいメッセージを添えて送ってくださる方もいらっしゃいます。



ですが逆にとても着られないような服や布団などを送る方もいるのが現実なのです。



服に穴が開いていたり汚物や血液が付着している

いつの時代かわからないくらい古い服

異臭がするほど古い靴

使用済の下着

季節外れの服

壊れた靴やカバン

誰かの手作りのニット

着古した体操着

人やペットの毛だらけになった毛布   など



これを見て、多少古くても汚くても「洗濯すれば使えるじゃないか」という考えの方もいらっしゃるかもしれません。

繰り返しになりますが、被災地には人手も生活用水も不足しているのです。



段ボールに詰められた古着のサイズや状態を一つ一つ手に取って確かめ、

必要であれば洗濯したり補修したりして被災者に届ける・・・

そんな細やかな対応は人手が不足している被災地にはできないのです。

たとえ新品であってもサイズタグのない服は仕分けることができません



私の父が若い頃、会社の寮が火事になり着の身着のままで焼け出されたことがありました。

その時「持って行っていいよ」と段ボールいっぱいに詰められた古着を差し出されたのですが・・・

誰一人としてその中の古着を受け取った人はいなかったそうです。

たとえ被災して困っていたとしても、ヨレヨレの服や使用済みの下着など、要らないものは要らないのです。



「着ない服がたくさんあるから誰かの役に立つかも」

あなたの行動はそんな純粋な善意から発せられたものかもしれません。

ですがあなたの要らないものは誰かにとっても要らないものなのです。



被災地に服を送る際は新品か未使用品

そしてサイズがわかるようにして送ってください



くれぐれも古着という名のゴミを送り付けるようなことは避けてください。


古くて使えない家電

壊れる
暖を取ったり情報を得たり、生活を豊かにするためには家電が欠かせません。

「うちに使ってないのがあるからあげるよ」と、被災地に家電を送ってくださる方もいらっしゃいます。



ですが中には、汚いもの、使えないもの、壊れているものを支援物資として送る人もいるのです。



リモコンの無い地デジ非対応のブラウン管テレビ

ヘルツの周波数が違う電子レンジ

パンクしたりチェーンがさびた自転車

取扱説明書がない

壊れたDVDデッキ

長くしまってあったというホットカーペット   など



何度も繰り返しますが被災地では人手も道具も不足しています。

「無いよりはマシだろう」とか「修理すれば使える」という理屈で送り付けるのは、あまりに身勝手すぎる考えだと言わざるを得ません。



また古い電化製品は火災などの危険があることも忘れてはいけません。

「善意」の名のもと、廃品を送る口実にしてはなりません。


使用済みの文房具・おもちゃ

いらなかった物リスト 文房具
使い切れないほど大量の文房具やおもちゃ、それも使用済みのものだと被災地の人は扱いに困ってしまいます。



使用済みの小学生が使うようなえんぴつ

使い古しのノートやクリアファイル

真っ黒に落書きされたボロボロの玩具

何かの景品

手作りの人形やマスコット  など



被災地に物がないからといって、使い古したものでも汚れたものでも、あげれば喜んでもらえると思うのは間違いです。

それらを段ボールに詰める前に親しい人やお子さんにそれを渡せるかどうかを基準に今一度考えてみてください。


医薬品・サプリメント

いらなかった物リスト 薬 サプリメント
期限がきれた薬・サプリメント・離乳食

古くなった試供品

使いかけの洗剤

「飲まなくなったから」と大量に送られてきた安定剤

外国から送られてきた薬

「これを呑めば精神も安定する」という文書と一緒に送られてきた漢方薬

冬を完全に過ぎてから大量に送られてきたマスク   など



逆に嬉しかったのは段階的に必要なものが送られてきた神戸からの支援物資で、

化粧水や顔、体をふけるデオドラントシート、そして生理用品だったそうです。


本・雑誌

いらなかった物リスト 本 雑誌
食べ物の確保もままならない時にダイエット本

大量の自己啓発本

宗教関連の書籍やパンフの寄贈

旅行ガイド

幼稚園や保育園に集まり過ぎるくらい集まった絵本



本は周りが思うほど利用されるものではないようで、

ほとんどは読まれることなく炊出しやドラム缶焚火の焚き付けに使われたといわれています。





その他にも、



プロ野球選手のサインボール

使用済みのレジ袋の詰め合わせ

復興や地域再生の提案書

怪しげなおふだ

大量の新聞紙

大量のライター詰合せ

東京のサウナの無料券



といったものも「いらなかった物リスト」の中に名を連ねていました。


支援は「被災地にとって必要なもの」を送ろう! わからないなら「募金」を!

いらなかった物リスト 募金
大変な目に遭っている被災地の人たちの助けになりたい

支援物資を送るきっかけはそんな純粋な善意からだと思います。



ですがこれまでお話ししてきたとおり、

良かれと思って送ったものが実はそれほど必要でなかったり、

大量に送られてきたためにかえって被災地で活動する人の手をわずらわせてしまったりします。

混乱している被災地では、輸送も保管場所も、送られたものを仕分ける人手も不足しているのです。



困っている人を助けたいと思う心はとても素晴らしいことですが、

安易な行動はかえって被災地の人たちを困らせてしまうことになりかねません。



そして災害が発生してからどれくらい時間が経過したかによっても必要なものは変わっていきます

被災直後は身の安全の確保。

それから命をつなぐために水と食料、そして温かい寝床。

数日経つと着るものやトイレ・お風呂が気になってきます。



被害状況とその状況に合わせて必要なものを必要なだけ送る。

段階的支援、このマッチングが難しいのです。



自治体によっては、欲しい支援物資をホームページに掲示していることがあります。

そうした公的機関は、目の前で何が必要か判断して募集をかけています。

自身で「これが必要なはずだ」「困っているなら何をもらっても嬉しいはずだろう」などと勝手に判断せず、必要なものを確認するようにしてください。



この時、自治体に「何が必要ですか?」と電話やメールで問い合わせることもやめましょう

問い合わせに対応するのにも人手を割いているのですから。





必要とされている支援物資の情報もなく、ボランティアにもいけない・・・

そんな居ても立っても居られない気持ちでいらっしゃるなら、災害義援金」「お見舞金」という形で募金されることをお勧めします。



お金であればその場その時の状況に応じて必要なものに変えることができます

もしお金が余ったなら復興支援に充てられることになります。



この時、「日本赤十字社」など、身元がはっきりしている組織に募金するようにしてください。

被災に関係なく別の目的に使い込んだり、一部を「手数料」という形ではねる連中もいるようなので。



また、被災地が落ち着いてから特産品を買ったり、観光として足を運びお金を落とすことも重要な支援になります。


おわりに 感謝しているからこそ扱いに困る

いらなかった物リスト 感謝
「被災地いらなかった物リスト」というハッシュタグで話題になったので、この言葉をそのまま記事中で使いましたが、

災害を経験した人たちは決して「いらなかった」「迷惑だった」と言いたいわけではないのです。



物資を送ってくださった善意に深く感謝されています。

だからこそ無駄にしてしまったことを悔んだり、捨てられなかったりと扱いに困っているのです。



確認は取れていないのですが、

兵庫県西宮市では阪神淡路大震災で送られてきた物資を処分せず、今だ保管し続けているという話を聞いたことがあります。


阪神淡路大震災って20年以上前の話だよ


感謝しているからこそ、被災から時間が経過しても管理し続けているのです。



地震や台風など、災害は今後も日本のどこかで必ず起きます。

いつどこで誰が、被災者あるいは支援者になってもおかしくないのです。

日本に暮らす人全員が、過去の災害から学んだことを共有し次に活かすことが重要だと考えます。



被災地の人たちの負担を増やしてはならない

すでに混乱している被災地をさらに混乱させてはならない



この記事が次に起こる災害で被災された方、そして支援してくださる方にお役に立てれば幸いです。



最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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