お稲荷さんは危険な怖い神様!?一度参拝したらずっとお参りしないと祟りがあるってホント?

★記事が気に入ったらシェアお願いします★

稲荷 参拝 怖い

お稲荷さんこと稲荷社は、日本で最も数が多い神社です。

その数は全国で2万社におよぶといいます。



とても身近にいらっしゃるお稲荷様。

ですが、



「お稲荷さんは怖い神様だから、安易に参拝すると祟りをもらうので危険である」



という怖い噂をたびたび耳にします。



お稲荷様にお参りをすると、今後もずっとお参りをしなければならない

孫子の代までずっと信仰し続けなければならない

お稲荷様に願い事をして叶ったならば、必ずお礼をしなければならない。

もし何もお礼などをしなかった場合は、祟りを受け災いに見舞われる



お稲荷さんといえば、多くの人がを連想するでしょう。

そして狐といえば、人を騙したり化かしたり、「狐憑き」のように憑りついて悪さをするイメージがあります。



噂のとおり、お稲荷様は祟りをなす怖い神様なのでしょうか。

本当なのかどうか調べてみました!



関連記事 →

参拝してはいけない神社の特徴 名前に○○が入っている神社には行ってはいけない!

知っておきたい!神社参拝の作法




スポンサーリンク

お稲荷様=狐 ではない!

稲荷 参拝 狐
初めにありがちな誤解を解いておきましょう。

お稲荷様は狐の神様ではありません。



お稲荷様は五穀豊穣を司る収穫の神様であり、

狐は「眷属」と呼ばれるお稲荷様の使いです。



だからお稲荷様は動物の神様ではありませんし、稲荷神社で狐を祀っているというわけではないのです。


だけど場所によっては、お稲荷様=狐と勘違いしてしまい、そのまま定着してしまった稲荷神社もあります

お稲荷様は農作の神様

稲荷 参拝 豊作
お稲荷様は五穀豊穣を司る農作の神様の総称です。

お金が作られ流通するようになってからは商売の神様ともなりました。



お稲荷様の神使は白狐という、目には見えない透き通った体の狐だとされています。

一方、お稲荷様の正体については明かされておらず、



宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
保食神   (うけもちのかみ)
倉稲魂命  (うがのみたまのみこと)
豊宇気毘売命(とようけひめのみこと)



などの記紀に登場する神様が稲荷神とされています。


「ウカ」「ウケ」という言葉は日本の古語で「食べ物」を表していました
朝御飯、夕御飯のことを「あさげ」「ゆうげ」というのも、その名残じゃないかな


古事記に登場するオオゲツヒメにも「ゲ」の音が入っていますので、もしかしたら稲荷神のうちの一柱なのかもしれません。



余談ですが、五円玉硬貨には日本の産業を象徴したものが刻まれています。

稲の束農業を表し、
その下の水面水産業を、
中央の穴の周りにある歯車工業を、
もう一面では林業をそれぞれ表しています。

この五円玉の稲の束は伏見稲荷大社の神紋と同じものが使用されているのです。

稲荷 参拝 神紋
日本の産業の発展を祈って取り入れられたのでしょう。


お稲荷様には2つの系統が存在している

お稲荷様は五穀豊穣を司る農作の神様だとお話ししました。

実はお稲荷様には神道系と仏教系の2つの系統が存在します。



いずれの系統も穀物の神様であり、眷属が狐であるというところは共通しているのですが、

仏教系のお稲荷様には恐ろしい由来が伝えられています。


神道系のお稲荷様 宇迦之御魂神


宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様は、すでに紹介した通り日本の神道の神様です。



伊勢神宮外宮の神様である、豊受大神とも同一であるといわれています。

伊勢神宮では、稲荷とは称していないものの、外宮にて稲荷神を祭っていることになります。



総本山は言わずと知れた、京都の伏見稲荷

鮮やかな赤い社殿と、奥の御山に続く千本鳥居が有名で、外国人観光客にも絶大な人気を誇る観光スポットになっています。



お米や食物、農耕や商工業などを司る、やさしく温厚な神様と言われています。


仏教系のお稲荷様 荼枳尼天

稲荷 参拝 豊川稲荷
愛知県にある「豊川稲荷」。

名前に稲荷とありますが、こちらは神社ではなくお寺。

ですから宇迦之御魂神や稲荷大神をお祀りしておりません。



豊川稲荷でお祀りしているのは荼枳尼天(だきにてん)」というインド由来の「女神」なのです。



日本に仏教が入ってきた時代、本地垂迹思想のもとで日本の神さまにも様々な仏様が割り振られることになりました。

仏教の荼枳尼天はジャッカルの背に乗っているのですが、日本にはジャッカルがいません。

そこでジャッカルと姿が似ている狐になり、狐を眷属とするお稲荷様と同一視されるに至ったのです。



この荼枳尼天は力の強い仏様で、祈りを捧げることで神通力を得ることができたり、現世利益を得ることができると信じられていました。

しかし荼枳尼天の前身であるダーキニーは、人の死期を知り、死ねばその心臓を食すと言う荒ぶる神なのです。



孔雀王 4巻

孔雀王 4巻

漫画でも邪法の神として登場(『孔雀王』4巻より画像引用)


怖っ・・・!じゃあこの荼枳尼天が、祟りをおこす「怖い神様」ってこと?


確かに荼枳尼天は気難しい神様ですし、代償を要求するように思えます。

しかしダーキニーは大黒天に調伏され、仏教に帰依していますし、心臓を食すのも人が死んだ後。

一見恐ろしく見えますが決してむやみに命を奪う神様ではないのです。


なぜ「お稲荷さんは祟るから危険」と言われるようになったのか

それではなぜ「お稲荷さんは祟るから危険」と言われるようになったのでしょうか。



それは宇迦之御魂神と荼枳尼天の共通点である、眷属の「狐」にあるのです。


祀られるようになった「狐」

稲荷 参拝 狐
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」という言葉があります。

目的を達成するためには、まず周りから手をつけ片付けていこうという意味の言葉です。



偉い人に自分の要求をのんでもらうため、側近に取り入るということは昔から広く行われていました。

同じように、お稲荷様にお願いするにあたって、直接神様にではなく、眷属の狐のご機嫌をとり、願いを聞き届けてもらおうと人々は考えたのです。



しかし時代が下り、狐に付け届けをしているうちに本来の神様のことは忘れ、いつしか眷族であるはずの狐を祀るようになってしまいました。


この時に狐に贈ったワイロが、油揚げにお米を詰めた「おいなりさん」というわけ


そして江戸時代には「伊勢屋、稲荷に犬のクソ」といわれるほどお稲荷様がたくさんありました。


表現が汚い・・・!


長屋ごとに、そして商人の家には必ずお稲荷様があったのです。



それほどたくさん数があるなら、火事や事故が起きた場所がどこであってもお稲荷様があることになります。

家が潰れたり不幸な事件が起こったなら、そこに住む人とお稲荷さんの間に関係があったと考えられても無理はありません。

不幸や不運は全て、お稲荷さんの祟りということになりました。



「触らぬ神に祟りなし」と安易に触れないほうがいいということになり、

いつしか「お稲荷さんは良くない」と言われるようになったのです。


犬神信仰と混同された狐

稲荷 参拝 犬神

(https://ja.wikipedia.org/wiki/犬神)より画像引用



また、眷属の狐への信仰が犬神信仰と結びつき、「稲荷は祟る」と言われるようになったという話もあります。



横溝正史の「犬神家の一族」をご存知でしょうか。

その犬神家の長女が信奉していたのが「犬神」です。



この犬神とは、三峰神社系のお札にある大口真神ではなく、西日本、特に四国や岡山に見られる信仰のことです。



稲荷 参拝 大口真神
大口真神とは山犬、つまりのこと
作物を荒らす動物を狩る狼は信仰の対象とされていました


犬神は信仰すれば財を成し富をもたらしてくれるのですが、

見返りに血を求めるとも、

ないがしろにすると末代まで祟るとも言われています。



この話が広がると、やがて犬神と狐とが混同され、犬神と同様に狐も粗雑に扱うと祟ると考えられるようになりました



その結果、

「稲荷神は祠り続けないと祟りがある」

「稲荷にお参りしたら一生お参りしなければならない」

と言われるようになったのです。


本当に危険なのは欲にまみれた「人の心」

「稲荷を祀れば3代で家が潰れる」という言葉があります。



これは狐を粗雑に扱うと祟りが云々という話ではなく、

家業を起こした初代は「しっかり祈り、しっかりとお礼をする」
その背中を見てそだった息子も、「父の真似して手を合わせる」
しかし、その孫の代までなれば、「家業が大きくて当たり前。感謝を忘れる」
そして、お稲荷様の怒りに触れて一瞬にしてひっくり返る



このように「感謝の心を忘れてはいけない」との教訓を含んだ言葉でしょう。



お稲荷様が危険なのではありません。

本当に危険なのは信仰を忘れ、欲にまみれた「人の心」です。



神社の境内で、信仰神もなく現世利益を願い、自分勝手な願いをかける人がどれほど多くいることでしょう。

豊穣と商売繁盛をご利益とする稲荷社なら尚更です。



また、先に述べたとおり、間違った認識により狐を祀るようになったという事実があります。

だから管理されていない稲荷神社には動物霊が集まりやすいと言います。



荒れ果てた稲荷の祠があったら注意してください。

狐はお稲荷様の眷属ですが、主祭神がいない神社にははぐれ狐が居座っている可能性があります。



そのような神社に行って手を合わせてお祈りするのは大変危険です。

もしお祈りしてしまい、その後も体調不調や不運が続く場合には、正統なお稲荷様に参拝しなおしてくださいね。



関連記事 →

外出先で幽霊にとり憑かれた時の対処法4つ

ひとりで今すぐできる除霊の方法 8選


おわりに

稲荷神社の参拝について、ネット上でいろいろな噂が流れています。

ですが、そのほとんどが根拠のない噂話であり迷信に過ぎません。



稲荷神社へ参拝したとしても、孫子の代までずっと御参りをしなければならないと言う考えはありません。

もしお願いが叶ったなら、お礼に一度お参りをすればそれで十分です。



宇迦之御魂神様も荼枳尼天様も、高級な魂を持つ神仏でいらっしゃいます。

だから罰も当てませんし祟ることもありません。



願い事に対して、向上心を持ち自ら努力すること。

そう生きることをきっと喜んでくださるはずです。



だからどうか安心して、他の神社と同じように敬意と清い心をもってお参りしてください。



最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

スポンサーリンク

★記事が気に入ったらシェアお願いします★

トップへ戻る