幽霊の寿命は400年!? 落ち武者、最後の日

平将門

年々伸びてきた日本人の平均寿命は80歳を超えました。

 

そして幽霊にも寿命があり、

それがおおよそ400年から500年らしいと、

ここ最近ネットで話題になっているのです。






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幽霊の寿命は400年

幽霊の寿命は400年~500年程度。

この考えはオカルト好きの間では以前から割りと知られていた話です。

 

思えば、日本での幽霊にまつわる目撃情報や怪談といえば、落ち武者の幽霊などが多いですね。

逆に、それより昔の時代の幽霊、例えば毛皮をまとった縄文人だとか、そういったあまりにも古い時代の幽霊の話はあまり耳にしないように思います。

 

歴史を遡れたとしても、ギリギリで平安時代くらいまででしょうか。

私の地元近くに、平安貴族の霊が出ると噂される史跡があります。

 

ある人の話だと、魂としての寿命が400年~500年であり、その期間を過ぎると魂としての転生を行うのだそうです。

 

現在目撃されている霊は江戸時代より後の時代、つまり明治・大正・昭和、そして平成に亡くなられた方の魂ということになりますね。

 

最強の霊 崇徳天皇

その霊の抱く怨念が強いほど霊の寿命は長いと考えられています。

日本の歴史上、最も強いとされている御霊は崇徳天皇(上皇)とされ、その寿命は700年もあったとされています。

 

崇徳天皇について紹介しましょう。

複雑な生い立ちのもとに生を受けた崇徳天皇は、鳥羽上皇の妨害もあり、弟・後白河天皇と後継者について争います。

崇徳天皇がクーデターを起こすという噂が流れ、反乱の濡れ衣を着せられて讃岐の国に流刑となります。

皇位を剥奪され、都に戻る望みもない。その軟禁生活の中で、仏教に深く傾倒した崇徳天皇は、五部大乗経の写経を作り、京の寺におさめてほしいと朝廷に送りました。

これを後白河天皇は「呪詛が込められているのではないか」と疑い、写本を破って送り返しました。

 

これを見た崇徳天皇は憤怒し、舌を噛み切ったその血で天下滅亡という呪いの言葉を書き残します。

「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」

大魔王となって天皇を呪い続け、天皇を権力の座から引きずり落とし、普通の人間に権力を渡してやる、という意味です。

爪や髪を伸ばし続け夜叉のような姿になり、生きながら天狗になったという伝説も伝えられています。

崇徳天皇が讃岐で崩御した際も、後白河天皇はその死を無視し国司によって葬礼が行われたのみ。朝廷による葬儀はなかったのです。

その後、後白河天皇の周りで様々な不幸が頻発。

朝廷は崇徳天皇の霊を鎮めるため「崇徳院」の諡号を贈りましたが、凶事はおさまりません。

その後、平清盛たち平家が権力を握り、武士が政権を握ることになります。

権力が天皇から普通の人間へ。

まさに、崇徳天皇が書き残した呪いの言葉の通りになったのです。

 

そして明治維新で崇徳天皇の積年の怨念は達成されました。

1868年の明治維新は、崇徳天皇が崩御なされた1164年より704年後のことです。

 

霊の目撃が減る大阪城周辺

1615年に勃発した大坂夏の陣よりおよそ400年。

そのため最近では、大阪城周辺の不思議現象が年々減ってきているそうです。

 

今から400年前といえば江戸時代初期。その時分に起こった、幽霊が発生しそうな出来事といえば

 

1600年 関ヶ原の戦い

1615年 大阪冬の陣・夏の陣

1637年~1638年:島原の乱

 

といった感じでしょうか。

 

これからは落ち武者の霊を目にする機会も減りそうです。

 

幽霊に寿命がきたらどうなるの?

気になるのは幽霊と寿命がきた後、その幽霊がどうなるのかですよね。

なんだか奇妙ですが、死んだ後の死後の話。

 

調べていると「自然浄化」という単語が多く使われています。

時間が経つにつれて、次第に浄化されていくということでしょうか。

その他にも「成仏」「消滅」「転生」「無」などの単語を目にします。

 

もっとも、「幽霊」という現象が科学的に観測され、その原理・メカニズム・組成等がわからないことには確かめようもない話なのですが。

 

調べていく途中で気になる話を見つけましたので、要約して紹介します。

 

死後の世界には、転生するための試験のようなものがあります。

 

霊は、背後霊や守護霊と呼ばれる状態で、現世に生きている私たちについてきています。

自分がついた人が寿命を全うして死後の世界に行く時、霊も一緒についてきて試験終了となるのです。

そうやって死後の世界に送ることを繰り返し、転生する機会を得ることができます。

 

一般に幽霊と呼ばれるのは、守護霊に守られるべき人が何らかの事情で現世での寿命を全うできず、死後の世界に行きそびれてしまった霊のことなのです。

 

しかし、そうした霊が絶対に死後の世界に行けないのではなく、死後7年ごとに選抜の機会があります。

周忌法要が7年ごとに行われるのは、もし故人の霊が死後の世界に行けてないのなら、どうぞ選抜してくださいとお祈りするためのものなのです。

古すぎる幽霊が存在しないのは、幽霊の寿命というか、現世に漂っていられる期限が7年の99倍、つまり693年までだからです。

 

崇徳天皇の霊の寿命とされる700年という数字と、関連が感じられる話です。